少女の怨霊
これは神野さん(仮名)が出勤時に目撃したという「少女の怨霊」の話である。
彼女はいつも通勤時、「とある国道」を渡ってから駅まで向かうらしいのだが・・・。
・・・ある冬の朝の事である。
信号待ちをしていた彼女の前に一台の黒い車が止まったのだ。
その黒い車は一人の男性が運転していたのだが、
そのスピーカーから音楽を、かなりの大音量でかけていたそうです。
彼女は「五月蝿いなぁ・・。」と不愉快な思いをしていたのですが、
その男性は上機嫌らしく、実に愉快そうにしていたといいます。
しかし、その後部座席に目を向けると「その黒い車」の後部座席からは・・・・。
何やら「その男性」の方へと顔を向けている少女の姿が視えたのだという。
「おかっぱ頭で半袖のワンピース」を着ている「四歳くらいの女の子」の姿・・・。
どうやら「その少女」は、頭を揺らして歌っている「その男性」の席に、
しっかりとしがみついているのだという。
しかし、その男性は、それには全く気付いていない様子・・・。
しかし・・・。彼女はここで、ある事に気がつきました。
季節は冬・・・。それも、まだ二月なのです。
いくら車内であったとしても・・・?
暖房が利いているとしても・・・。
この寒い季節に・・・「半袖のワンピース」とは・・・?
彼女が、その「少女」の事を尋常では無い何か。
そう悟ったのは、その車が止まってから「40秒後くらい」であったらしい。
そして、それに気がついた彼女が「その少女」を良く見てみると・・・。
気がついてしまったのです。 ・・・その少女には下半身が無い事に。
そんな彼女の視線に気がついたのか、
後部座席から乗り出した「その少女」と目があってしまったのです。。
そして、その少女は「剥き出した白目」で、
彼女の方を見て「ニヤリ」と笑ったのだそうです・・・。
・・・彼女の背筋には戦慄が走りました。
その少女は、やがて「白い煙」と化して、
その男性の頭の中へ吸い込まれて行ったそうです。
その数分後。信号は青に変わり、車は去って行ったらしいのですが・・・。
その少女の凍り付くような怨みの視線が気になり、
彼女は、友人や知人に意見を聞いてみたそうです。
『車が事故車だった。それを知らずに中古で買った』
『知らずに乗って来た、また乗せて来た』・・という意見が多かったらしいのですが・・・。
しかし、彼女には「その男性を何がなんでも連れて行こう」としている様な・・・。
そんな念が感じられてならないのだという・・。
ここで神野さんよりのメッセージがございます。
『黒い車を運転している男性の方へ。』
・・・あなたは知らないかもしれませんが、
どうやら彼女は・・貴方を「あちらの世界」へと呼んでいる様ですよ・・・?