心霊現象の多発する家

私の友人である嘉穂さん(仮名)が「その家」に引っ越して来たのは、
彼女が小学校二年生の頃だったという。

..何でも、その家では様々な「怪奇現象」が起きていたらしい。
二階建てのその家は今も北九州のとある高速道路のインターチェンジの付近にあるのだが、
その家の壁からは「赤ちゃんの泣き声」「人の話し声」など、
また「壁の中から水の流れる様な音」などが頻繁に聞こえてきていたらしい。

..どうも「その家では過去に幼い子供が亡くなっているらしい」という噂だけは
聞いていたというが、
彼女によると「その程度は日常茶飯事」なので大して恐怖も感じなかったという。

その家の中には「風も無いのにガタガタと動きだす窓」があるのだが、
その窓の外は「墓地」になっており、
彼女の姉は「その窓から時々、人魂を見る」と言っていたらしい。

‥また、その姉と両親が飼っていた猫を散歩に連れて行った時の事、
窓の外にある「その墓地」には「無縁仏」もあったらしいのだが、何故か
「小学生から中学生くらいの集団」が、その前で「般若心経を一心不乱に唱えている」光景を目撃したのだという。

‥あまりにも異様な「その光景」に姉も両親も恐ろしくなり、
それ以降「散歩のルート」は変更したのだという。

・・また、彼女はその頃「両親と寝室」で寝る事を習慣としていたらしい。
・・もっとも、それは寝室とは言っても仏壇のある部屋‥。
いわゆる「仏間」であったらしいのだが‥。

その頃は毎晩の様に「金縛り」に遭っていたらしく「足元に位置する仏壇」からは
二メートル程もある「巨大な人の顔」が浮かんで来たり
(後に、それは既に他界した彼女の叔父に当たる人物だったという事が判明したらしい)

また他界した筈の祖母が「彼女の母親を見下ろしている姿」を目撃した
という様な事もあったのだという。

彼女の話によると、
「お墓参りに行きたくて両親に場所を尋ねても、
自分の家の墓が何処にあるのかも知らない様なので、
墓参りも全くしていないし、行きたくても場所が分からない」
というから「この現象」に関しては、
その原因が「先祖が怒り、警告している」事は間違いないと言える。

‥また、「この家で起こる怪異」とは無関係かも知れないが、
その頃、母親の夢の中に「友人が花束を持って出てきた」らしい。

‥そして、その夢の中で「友人」が語りかけてきたのだという。
「‥私の事を忘れないでね‥」と。

・・ 実は、その友人は「胃癌」で入院していたらしいのだが、
やはり「その夜に亡くなっていた」という事であったらしい。

母親は「‥虫の知らせって、本当にあるんだねぇ‥」としみじみと話してくれたという。

‥しかし、あまりにも「心霊現象」が多発しすぎるとは思わないだろうか?
墓場の近くという事もあるのだろうが‥。

これは推測だが「霊の通り道」と言われる「霊道」が家の中に存在しているのかもしれない。

そして数年後、彼女は「その家」を引っ越す事になったのだが‥。
もちろん「その家」は今でも存在している。

現在、彼女は一児の母親なのだが、現在は離婚して親と同居している。
・・ただ、引っ越していく家は何故か全て「怪異」が起きるのだという。

また最近でも自宅で撮影された写真に
「球形の霊体‥オーブと呼ばれる物が数個、写りこんでいた」という。

彼女自身の「霊感体質」にも問題があるのだろうが‥。
それとは別に、引越しの際「家賃の格安な物件」を探しているからなのかもしれない。

・・とはいえ、実は私の自宅も「度々、怪異にみまわれる」のだが・・。
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