蝶導かれた光


神野さん(仮名)は、数年前に友人から突然、
『京都に行かないか?』と誘われたらしい。

その友人は出張で京都に行く事になっていたのだが、
神野さんが以前から泊まってみたいと思っていたという
新築のお洒落なホテルが「ペアプラン」として、
格安の宿泊料金で「素敵な部屋」があるという事だったので行く気になったらしい。

神野さんは、京都へ向かう二日程前から、不思議な夢を見ていたのだという・・。

それは「金粉や銀粉の舞う寺の光景」・・・。
そして、そこには必ず「白い蝶」がいたのだった。


さて、その当日。
二人は京都駅で待ち合わせたらしい。
友人は仕事で一足先に京都についていたからだ。

京都へと向かう新幹線・・・。
その「新幹線の窓」にもあの夢と同じ光景が現れたらしい。

それは、とても不思議な光景で・・・。
それでいて神々しく、とても美しかったと彼女は語っていた。


そして彼女は京都駅で友人と会い、
夕食を澄ませてからホテルへチェックインした。

予想以上に素敵なツインルームで、彼女と友人は、とても満足したらしい。

そして、その夜の事だった・・・。

眠っていた神野さんの目に、何処からか「光」が射し込んで来たのだと言う。
彼女は眩しくて、たまらず目を開けたのだった。

そして彼女の見た風景・・・。
それは幻想的な光景であったと言う・・・。

彼女が宿泊していたホテル。
その「十数階もの高さ」の窓辺。・・・

その窓辺に、「金粉と共に舞う白い蝶」の姿を彼女は見たのであった・・。

その光景は友人と共に見たらしいのだが、
彼女の友人は所謂「そういう類の話」は信じない方であったらしいので、
「綺麗な夢を見た」・・としか話さなかったのだという。

翌日、その友人から「あなたに是非、見せたい綺麗な庭園の寺」があるからと。
そう誘われて、「そのお寺」へと連れていってくれたのだと言う・・・。

そして、その参道にも「例の光景」が広がっており・・。

「私を導いてくれている・・・」

彼女は「そんな気持ち」に包まれていたらしいのだ。

その寺はなんの変哲もないお寺ではあったのだが、
随分と古く、歴史を感じさせるお寺であったらしい・・・。

・・・そして、彼女は最後に。

「導いてくれた存在が何なのかは解らないけど、
 その日の京都への旅は、予め決められていた様な気がしてならない・・。」


・・・と語ってくれたのだ。

仮面ライダーフリークス&恐怖!夜伽話