これは私の友人である里奈子さんがまだ、小学校一年生の頃の体験談で、北九州市の八幡にあ
る「某・小学校」に通っていた頃の出来事である。
給食の時間が終わり、それは次の授業が始まるまでの「お昼休みの時間」での出来事であった
と言う。
彼女は「その日」グラウンドにある「うんてい(猿渡りとも言われる)」
という遊具で遊んでいた。
..・すると、何処からやってきたのか、4〜5歳位の男の子が、
「一緒に遊ぼ」
・・・と、言ってきたらしい。
彼女は、その子に「まだ、お姉ちゃんは遊んでるから待っててね」と答えて、また「うんてい」をし始めたのだという。
・・・ふと、気がつくと男の子はいつの間にか姿を消していたらしい。
しかし彼女は、特に気にも留めずに、今度は「ブランコ」へ移動して遊んでいると、また先程
の男の子が何処からかやってきて、「一緒に遊ぼう‥」と誘ってきたらしいのだ。
そこで彼女は周りにいた友達に、この子が一緒に遊んでって言ってるんだけど、どうする?と尋ねたらしいのだが、友達は不思議そうな顔をして、周りを見回していたと言う。
「..えっ?どの子?誰もいないよ〜?」
・・・と言うのだという。
その言葉に始めて、彼女のすぐ横にいるその子の姿が、どうやら彼女にしか見えないらしい事
にその時、始めて気がついのだという。
そこで恐ろしくなった彼女は職員室の先生の所へ行き、事情を説明すると先生は見に行ってく
れたらしいのだが、やはり彼女にしか見えなかった様で「誰もいないぞ?」との返事が返ってき
たらしい。
・・・そして、また彼女がグラウンドに戻ってみると今度は、その子がグラウンドの砂に「お絵か
き」をしていたのだという。
気になった彼女が「その絵」を覗きこんでみると、次の様なものであったと言う。
「‥何とも形容し難い‥怪獣の様な‥化け物の様な‥とにかく、不気味な絵だったのだ」
それを見て、更に恐ろしくなってしまった彼女は「自分にしか見えない男の子の存在」を無視する事にしたらしい。
何しろ、自分にしか見えないのだから誰かに話しても仕方が無いのだ。
そして休み時間も終わり、彼女は教室に戻っていったのだという。
次の授業は「体育」だったので体操服に着替え、彼女はまたグラウンドに出て行く事になった。
しかし、そこで想像を絶する光景を目にしたのだという。
彼女の恐怖は最高頂に達したらしい。
何故なら先程、男の子の描いていた絵が・・・。
「あの不気味な絵がグラウンドいっぱいに広がっていた]のだという。
・・・彼女から「前もって報告」を受けていた先生も、流石にその光景に恐ろしくなった様で蒼め
た顔をしながらも、次の様に「彼女に口止め」をしたのだと言う。
「みんなが怖がるから、さっきの話は誰にもするなよ」
・・・と。
・・・そして「その学校」は今でも確かに存在している。
しかし「その子の正体」については未だ不明であるという・・・。