奥秩父大洞川荒沢谷〜アシ沢下降

2002年7月13日〜14

 134時に部屋を出て、雁坂峠回りで秩父ダムへ向かう。ダムを渡り三峰神社への道を分け、大洞林道に入る。林道は、ほぼ全線舗装されているが、前週の台風の影響か、ところどころ土砂が崩れたあとがある。予定では、荒沢谷の出合いまで車で入る予定だったが、少しビビッて手前の鮫沢の出合いの駐車スペースまで戻り、1時間ほど林道を歩くことにした。なにしろ、残置歴2回の源水号である。ここでつかまったら大変だ。

 7時30分駐車スペースを出発。天気はうす曇。1時間ほどで荒沢谷の出合いにかかる荒沢橋に到着。遡行準備をして、いざ入渓。水量は思ったより多く、入渓直後のひざまでの渡渉では、少し水の圧力を感じた。水はシャープな透明感があり、さすが奥秩父の沢だなと思いながら歩く。水線通しが難しいところには、しっかりした巻き道がついており、難なく遡行することができた。しかし、水量が多いときに水線通しに進むのは結構大変そうだ。右岸からアシ沢が合流してくるとすぐにベンガラの滝。赤みを帯びた岩の上を轟々と水が流れており、落差はそれほどでもないが迫力があった。ここは、左側から簡単に巻ける。滝を越えると、滝場も終わりゆったりした流れとなり、木漏れ日も差し込むよい雰囲気のなか遡行が楽しめた。10時過ぎ、井戸淵のゴルジュ帯入り口に到着。ここも、右岸の斜面にはっきりしとしたふみ跡があるので、簡単に巻ける。井戸淵を抜けると右から狼谷が合流してくる。ここは、左に進路をとる。さらに、小滝を巻いたり、登ったりしながらどんどん進むと、水流がなくなりガレ場となる不安定なガレ場で落石に注意しながらの登高となった。ガレ場が崩壊地で行き詰まる手前から左の尾根に乗る。しばらく樹林帯を行くと、三条タルミから雲取山荘へのトラバース登山道に出くわした。1230分。登山道から雲取山荘はすぐだったが、休まず、大タルミまでの道を急いだ。大タルミからはアシ沢を下降すべく、左側の急斜面を下る、ロープを出すほどではないが、下り始めは結構な斜度だった。しばらくすると、雨がぱらついてきて、次第に本降りになる。沢の中で一人、雨に降られるのは、あまりいい気はしない。しばらく様子を見ると幸いにも、雨は上がり、青空もでてきた。ほっとして、ビバーク地を探しながら下降を続ける。小さくガレた渓相だった沢も、左から1本沢を合わせるとゴルジュ帯となる。ここは、沢床まで降りるか、右岸から巻きつつ下るか、迷ったが、登り返せないことも考えて、巻くことにした。この巻きは、怪しい草付きの急斜面を辿るので結構緊張する。しかもなかなか下に降りれないので、自らの位置エネルギーをヒシヒシと感じつつ、慎重に巻いた。もう一箇所滝場を巻くとようやく、ビバークできそうな箇所にたどり着く。15時。地形図を見るとあと、2時間もあれば出合いについてしまいそうだったが、せっかく泊まりの用意をしてきたのでここでツエルトを張る。夕方から焚き火にチャレンジしてみたが、午後からの雨で薪が湿っており、メタ大量投入にもかかわらず、一向に盛り上がらない焚き火となった。すぐにあきらめ夕食をすませ、早めに就寝。

 翌日は5時すぎにビバーク地を出発。ここからは特に難しいところもなく、30分位で荒沢谷の本流に到着。さらに1時間少しで荒沢橋の入渓地点に戻ることができた。

 初めての沢単独行だったが、やはり沢はみんなで行ったほうが楽しい。下降のアシ沢は1級の沢の下りにしては、少々厳しいか?荒沢谷にしても、巻かずに水線を突破すると結構大変そうだ。奥秩父の沢は水も緑もきれいでなかなか雰囲気がよい。和名倉沢など有名な沢もあるのでまた是非この流域に来てみたい。

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