2003年度会山行・10月・東北・神室山

日程 2003年10月3日〜5日

<行動記録>

 10月3日(金)

 22時に浜松町のバスセンターに集合する。ほぼ定刻には集合した。天幕の装備の分配をする。バスは3列シートかと思ったが、4列シートなので残念。東北急行のバスで運転手は1人であった。東京駅八重洲口にバスは寄り、乗客は満員となった。2時間毎にSAに立ち寄る。

 10月4日(土)

 6時の定刻に新庄駅に到着。寒さが秋の東北を印象づける。駅ではコンビニが営業しており、暖かいお茶を購入し、秋田行きの6時30分発普通に乗り、車内で朝食を食べる。車内の暖房が心地よい。

 横堀駅に7時15分に到着する。駅ではタクシーが3台待ていた。そのうち2台は我々の予約。もう一台は他の登山客の予約で、ここで降りるのはやはり神室山か・・・。タックシーで役内口。そこでは、車が数台駐車していた。マイナーな山なのに登山がいるとは驚きだ。だが、駅での登山者はここではないようだ。

 身支度を整え、8時4分に出発。沢沿いの荒れた林道を歩き、タクシーの運転手のキノコ取りの人が数日前に熊に襲われた、話しをしながら、ゆっくりと歩き、足下にはヒラタケが生えているので、今回の山行は秋の恵みに合えそうだと期待をふくらませる(以後、白いキノコをみるとヒラタケと皆が発言するようになる)。その後は所々道幅が狭く、傾いているので歩きにくい第一吊り橋、第二吊り橋をすぎ、ブナ林が現れ、東北らしい山容を示し、標高の割には山深さを感じる。所々にブリキ板に俳句がかかれたものがあり、微笑ましさを受ける。三十三尋滝に出ると、第三徒渉点となる。沢を渡り2度目の休憩をする。空は青空であるが、雲の動きは早い。

 濡れた急坂を人登りすると、不動明王の祠がある。その脇にわき水があり、最後の水場と書いてあった。この頃より天候が思いの外悪くなり、雨が時折降る天候となる。水を補給しその後も急な登山道を登り、高度を稼ぐ(胸突八丁)。1時間ほど登ったあたりで、急に樹林帯が切れ、紅葉の稜線が見えて感動する。その後は傾斜の緩い尾根で、足下は湿原となっており、今までの急登のつらさを忘れさせてくれる。小さな地塘の脇に祠がある御田の神で休憩する。一面ガスに覆われる。そこから尾根を20分ほど登り、西ノ又コース分岐の到着。その後はやせた尾根を登ると、初めて登山者とすれ違う。12時18分頂上着。4時間の行動時間でした。残念ですが展望は得られず、再度雨が降り始めたので、小屋へ急ぐ。小屋は頂上より100m下ったところにある。

 小屋へ入ると1階には多くの登山者が休憩していた。2階へ上がり、半分を我々で陣取る。そうすると雨が激しくなり、運良く小屋に入れたことを喜ぶ。お茶を沸かして休憩をしているうちにすぐに酒盛りとなる。下に居た登山者から缶ビールと漬け物、おにぎりの差し入れをもらう。酒を飲み一通りできあがって居眠りから醒めて、小屋の外にでると今までの雨が止み、視界が開けたので、頂上まで登り返した。酒を飲んでの登りは実にきつい。頂上では文字通り360°の展望が開け、雄大そのものである。ガイドブックには朝日連峰・蔵王が見えるとあるが、そこまでは雲がかかり見えないが、西には鳥海山が見えて実に嬉しかった。

 西、松原、溝越の3名が100m下ったところにある水場に行ってくれて、多量の水を得て一安心をする。そうこうしているうちにまた天候が悪くなった。おそらく一時的に西高東低に冬型の気圧配置になり、西風により天候が悪いのだろうと判断した。

 小屋は我々だけになり、一階を占領して、寒いので小屋にあった毛布を借用して暖をとった。夕方になり3名の登山者が小屋に入ってきた。その中の一人に天然のマイタケを分けてもらった。夕食後、飲む酒が少なくなったためか、飲み疲れたのか6時半頃にシュラフに入ったりして、寝る体制になった。寒さのためシュラフの上に毛布を掛けて寝たが、夜中は結構寒かった。

 10月5日(日)

 4時半起床。昨日頂いたマイタケをラーメンと雑炊に入れ、香り良い朝食を食べる。小屋の外は厚いガスの中で、寒さと風対策に合羽を付けての出発となった。小屋から急坂を30分ほど下るが、木の根と泥で歩きにくい。その後はアップダウンを繰り返し、紅葉の尾根を気分良く歩くと、ガスが切れ西に鳥海山の頂が白くなっており、昨日の寒さがうなずける。

 ロボット雨量計のある小屋跡のところで休憩。緩やかな尾根を20分ほどあるき、権八小屋跡に到着。ここでタクシーの予約の電話を入れる。登山道は台山尾根から離れ、グイグイと下り、しかも、やせ尾根をダイレクトに下る。美しいブナ林のところに来たと思ったら、雷滝に到着し休憩。このルートを登ってきた昨日の3人の登山者に感心した。

 雷滝からは沢筋のルートをひたすら歩き、車5〜6台の駐車できる登山口に到着。タクシーは来ていないので、もしかして、下で待っているかもしれないので、林道を歩くこととする。10分位して2台のタクシーが上がってきた。それに乗車して、奥羽金沢温泉に行き、汗を流し、新庄駅で美味しいそばを食べて、山形新幹線で東京へ向けて帰った。

<行動時間>

 4日 6:00 新庄駅 6:30ー7:15 横堀駅ー7:50 役内口 8:04ー8:54 休憩 9:05ー9:52 第三徒渉点 10:05ー10:12 不動明王 10:25ー11:27 御田の神ー12:18 神室山頂上ー12:25 小屋

5日 4:00起床 5:54ー7:11小屋跡 7:25ー8:40 雷滝 8:55ー9:53 土内登山口

<山行雑感>

 天気予報では4日〜5日にかけて晴れとの予報であったが、山では雨が降り、夜中は霙が降る天気となった。関東地方と東北ではかなり天候に差があり、天候判断の難しさを再認識した。晴れるだろうと思いこみがあったことは反省した。また、標高は低いが気温の低下はしっかりした防寒対策が必要であったことも反省すべきであろう。やはり小屋利用は天幕より寒さを実感する。小屋の毛布があったことはありがたかった。

 期待はしていなかった紅葉が、予想以上に良かったのが嬉しい。下山途中にキノコ取りらしき人に5〜6人であった。登山者よりキノコ取りが多いらしい。キノコに詳しくなってキノコを採りたいものだが、気がかりは熊の被害である。

 神室山の避難小屋は50人ほど泊まれる小屋で、地元の山岳会が管理しているらしく、新しくはないが手入れが行き届き、感じの良い小屋でした。朝出発の時に、松原がきちんと掃除をしていたのには、あたりまえのこととはいえ、感心しました。

 今回の山行で気がついたことは、パッキングの下手なものが居たので、上達するようにして欲しい。新人の溝越は歩くことに関しては問題なさそうである。今後は冬山をやりたいそうですので、皆さんで鍛えてあげてください。


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