Column
結婚の理想と現実
【結婚にはリスクがつきもの】
自分に相応しい結婚相手を、カタログで選ぶように大勢の候補の中から吟味できれば文句ありませんが、 そう選り好みもしてはいられません。 結婚適齢期といわれる短い間に、お付き合いできる人の数は、たかが知れています。 現実には、非常に限られた人の中から、生涯の伴侶を選ばなくてはなりません。誰もが将来の事を考えると不安で一杯です。 年齢のリミットはもう目前に迫っています。 この先、ずっとひとりで生きていく自信もありません。 友達にも負けたくありません。 家族や親戚の目も気になります。 さらには、結婚できないという最悪の事態も頭をよぎります。 こうした切羽詰った状況では、積極的な理由より、消極的な理由で結婚を決めてしまうことが多いものです。
結婚という大きな目的を達成するためには、少々の都合の悪いことには目をつぶらなくてはいけません。 理想通りの相手は存在しません。 自分には相応しくないと感じる相手でも、状況によっては、その人と結婚するより他にないということもあります。 そもそも理想通りの結婚はあり得ない話なので、結婚するということは、妥協のポイントを見つけることであるともいえるでしょう。
結婚は一生に一度の決断です。失敗は許されません。 その反面、相手を吟味できる時間は限られています。 こんな状況の中で、結婚の当たりクジを引くことは容易ではありません。 結婚というのは非常にリスクを伴うものであるということを認識しなくてはなりません。
【結婚に拘らない生き方】
統計によれば、女性が生涯結婚しない割合は6%程度と言われています。 2050年には、これが25%になるだろうと予測されています。 また、離婚件数も右肩上がりで増え続け、離婚率(離婚件数/婚姻件数)は40%に迫ろうとしています。 これは10組のカップルが誕生すれば、その一方で、4組のカップルが離婚しているという衝撃的な数字です。家を重視する社会から個人を重視する社会へ移行し、 二人で苦労しながら家を盛り立てていくという結婚のシステムが破綻してきています。 我慢も美徳という時代には、なんとか離婚までには至らずに済んでいたものが、昨今では、それも難しくなっているようです。 生涯未婚、離婚、再婚、再々婚というものが極ありふれた社会現象になってきています。
もちろん、運良くすばらしい伴侶にめぐり会えればいいのですが、そうでなければ、さんざんな人生を歩む事になります。 社会的に成功している人の影には夢半ばで挫折した人もいます。 幸せな結婚生活を営んでいるご夫婦もいれば、そうでないご夫婦もいます。 自分たちがそうでない夫婦に入らないという保証はどこにもありません。 未来のことは誰にもわかりません。
「結婚」 伝説は人々の心の中に脈々と受け継がれていて、「結婚=幸せへのゴール」として捉えている方が多いようです。 特に結婚に対して強い憧れを抱いている若い世代ではこの傾向が強く、 仮に占いで結婚運が悪いと指摘されても、「たかが占い。自分だけは大丈夫‥‥」と都合の良い考えに陥りがちです。 所詮占いだからと結果を一蹴するのは簡単ですが、これを機会に今までの生き方を見つめ直す余裕を持って欲しいと思います。
結婚に向いていない人が結婚にこだわっていてもロクなことがありません。 宿命に逆らう生き方は、常に困難が伴なうものです。 苦労も人生の財産と考えれば少しは救われますが、なるべくなら苦労は避けて通りたいものです。 「自分は結婚には向かない」と、20歳で気付くのと、40歳で気付くのとでは、その後の人生は全く違うものになるでしょう。 結婚することだけが人生ではないので、結婚運が悪いと感じている方は結婚に固着せず別の人生の在り処も考えてみたらいかがでしょうか。