Column
運命の人とは赤い糸で結ばれているのか?
【運命の人伝説】
人生最大のテーマの一つ「結婚」。悩み事相談でも、その半分は恋愛・結婚・離婚にまつわる男女間の問題です。 「結婚して幸せに暮らしたい」「玉の輿に乗りたい」「自分だけは結婚の当たりクジを引きたい」など、 結婚に対する強い憧れを誰もが持っていると思います。 できることなら、理想の人と結婚して末永く暮らしたいものです。
それでは理想の結婚のために何か努力をしているのかといえば、特に何もしていないという方が大半だと思います。 理想の相手が現れるのをただ待っているというのが現実ではないでしょうか。 また、結婚の話も出ているが、その先まで話を進めてよいのか迷っているという方もいらっしゃるかと思います。 この先、もっと自分に相応しい相手が現れるかもしれませんし、そうでないかもしれません。 何があっても、死ぬまで一緒に暮らしていけるかどうかも判断がつきません。 誰もが将来の事を考えると不安で一杯です。
そんな時に考えるのは、自分にとって都合のよい未来です。 神秘的な世界の力の導きによって、自分に相応しい相手と出会い、そして一生幸せに暮らして行けるということが約束されているのなら、 将来に対する不安をいっきに解消することができます。 すべての道筋が決まっているというのなら、自分で努力したり責任を取る必要もありません。 何もせず、ただじっと待っていれば向こうから幸せがやってくるというのなら、こんな都合のよい伝説を信じてみたくもなりますねぇ。
【人類共通の想い】
結婚は幸せへのゴールではありません。新たなる苦労の始まりです。 「こんな筈じゃなかった」、結婚すれば誰もが一度は口にする言葉です。 生まれも育ちも違うもの同士が、同じ屋根の下で一緒に暮らすということは、思い描くほど生易しい話ではありません。 実際の結婚生活は、幸せより遥かに苦労の割合の方が多いものです。 一度は死ぬまで一緒と誓い合ったもの同士ですが、離婚して初めて、結婚とは儚い(はかない)ものだったんだとわかる筈です。もし大半の人々が運命の人に出会っていれば、そもそも、このような伝説は存在しません。 運命の人伝説というのは、大半の人々が生涯の伴侶選びに失敗しているということの裏返しです。 自分に相応しい相手が運命で決まっていれば、こんな苦労をせずに済んだのに‥‥という先人達の後悔の念が、 この伝説には込められているのです。 運命の人という存在には誰も出会うことができなかったからこそ、人々の想いがこのような伝説となって語り継がれているのです。
西洋にもシンデレラ伝説があるように、こうした想いは人類が共通して経験してきた悲しい教訓と言えるでしょう。 古来より洋の東西を問わず、それだけ結婚の当たりクジを引くことは容易でないということです。 結婚の当たりクジを引くことは伝説になるくらい稀有な話なのです。 自分だけは結婚の当たりクジを引きたい‥‥運命の人伝説は人類共通の永遠のテーマなのです。
選んだ伴侶が運命の人だったかどうかは、死ぬ時になって初めてわかることです。 したがって、最期の時に「‥この人が運命の人だったんだ」と思えるように、共に努力していくことも忘れないでください。 幸せは天から与えられるものではありません。二人で共に築き上げて行くものです。 運命を変えていくのは自分自身だということを、まず肝に銘じて欲しいと思います。
【運命の人の見分け方】
出会った時、今まで味わったことのない感覚に襲われ目の前がパーッと明るくなったなど、 女性側でのひらめきの多くは自身の理想のタイプである場合が多いようです。 潜在意識の中で理想のタイプに出会えたドキドキ感とシンデレラ伝説が結びつき感情が高揚して、 「‥‥あぁ、この人が捜し求めていた王子様(お姫様)かもしれない」と都合の良いように思い込んでしまいます。あくまでも理想のタイプですので、結婚して上手く行くかというと‥そうとも限りません。 「一目惚れ」と「運命の人」は必ずしも同一ではありません。 意外と、これで失敗します。惚れっぽい性格であると自覚される方は注意が必要です。 長く幸せな結婚生活を続けて行くためには、上辺だけでない魂までさかのぼった強い結びつきが必要なのは言うまでもありません。
一方、同じように「ビビビッ」とひらめきを感じた人と結婚して幸せに暮らしているカップルもいらっしゃいます。 幸せになったカップルの共通した感情としては、「一緒にいるのが自然な感じ」ということのようです。 いわゆる波長の合う人ということになります。 恋人とはドキドキ感がなくなると関係も冷めてしまいがちですが、親や兄弟のように一緒にて自然な関係なら末永く付き合えます。 この「自然な感じ」というのが運命の人かどうかを見分けるカギなのです。
運命の人を見分ける力というと、何か不思議な世界の力を連想してしまいますが、なにも難しいことではありません。 まずは、人間として好きになれる関係を築ける相手を第一に考えてください。 もちろん、相手の容姿・年齢・経済力なども大事ですが、最終的には人間としての資質に落ち着くでしょう。 時が経てば変わって行くものに執着しても、あまり良い結果は生まれません。
【結婚相手として相応しい人】
・人間として好きになれる関係を築ける人。
・生活していく上で衝突する点がなるべく少なそうな人。
・お互いに尊敬できる人。
・何があっても相手を見捨てずに、共に頑張って行こうと思える人。
・ドキドキする相手ではなく、一緒にいて自然で落ち着く相手。
結婚する年齢や相手は、あらかじめ運命で決められているわけではありません。 長い人生、出会いなんてどこにあるかわかりません。 それまでの人生は運命の人に出会うまでの練習みたいなものです。 結婚相手に出会うと、不思議とすべてが結婚の方向に働き、話がまとまってしまいます。 それが「赤い糸で結ばれた人」です。 そして最後の最後になって、「あぁ、この人が運命の人だったんだ‥」としみじみ感じるものなのです。
恋愛や結婚については、神秘的な世界の力に頼りたくなる分野かもしれませんが、 ご期待に反して、占いは当てにはならないということを予め申し上げておきます。 神秘的世界の力にすがりたいあまり、「占いが自分の願いを叶えてくれるんじゃないか」と期待される方もいらっしゃるかと思いますが、 所詮、占いに願いを叶える魔力などありません。 占ってもらっただけで、良縁に恵まれるわけではありません。 どのような結果が出ようとも、あなたの人生には何ら影響を及ぼしません。
結婚ができない原因を、運勢や出会いの神様の所為にしていたら、いつまで経っても目的は達成できません。 こうして今の人生があるのは、日々の行いの結果であり、たまたま偶然が重なった結果です。 あなたの人生に何か得たいの知れない力が働いているわけではありません。 今やるべきことは、不思議な世界の何かに責任を押し付けることではありません。 努力する方向を間違えないようにしてください。