会員エッセイ・・・・・・・エゴマ栽培



エゴマ栽培奮戦記


 5,500年前の縄文時代より江戸時代の長きにわたり、日本の油はエゴマの油が主流でした。そのエゴマとはシソ科シソ属で栄養的に、畑のお魚といわれている。京を出て、西宮に至る西国街道の一つ目の宿場の山崎にある離宮八幡宮は、「油の神様」で知られ、境内には「本邦精油発祥地」の石碑がある。その支配地は役人の立ち入りをも拒む自治領だった由。油商人はこの離宮八幡宮から通行許可証を得て、遠く九州まで行商にでかけたのである。その油がエゴマ油なのです。
 当棚田クラブは安全・安心な食という観点からと、棚田の猪の害からの防衛作物という意味から、その栽培を始めたわけですが、素人集団のその作業は涙ぐましき作業の連続でした。たった1mmにも足らない種子の育苗から始まり、定植、除草、土寄せ、摘芯、葉の収穫、収穫、脱穀、選別、水洗、乾燥を週1回の活動で成し遂げ、21kgも収穫できたのですから、もう立派の一言か。収穫時にでた言葉はこんな作業効率の悪いものは廃れて当たりまえ。エゴマは菜種油にその座を渡したのですから。でも来年はこぼれ種が発芽して育苗の手間が省けるから、意外と楽かも。まあゆるりとエゴマだんごでも食べて考えましょうか。




エゴマ料理(種実)

キビだんごエゴマかけ(白玉粉)

今では「桃太郎」の世界だけのものになってしまって、ほとんど見かけないキビだんごですが、これが実際作ってみると、今の子供たちにも大好評。赤キビ粉はチョコレート色をしているので、子供たちは「チョコレートだんご」と大喜びで、作ったおばあちゃんも思わず顔がほころびます。キビは冷めると固くなるので、温かなうちに頂きましょう。
(赤キビ粉の替わりに白玉粉でも同じように大好評)

【材料(4〜5人前)】

赤キビ粉・・・・・・・2カップ
エゴマ・・・・・・・・1カップ
砂糖・・・・・・・・・60g
塩・・・・・・・・・・少少
【作り方】
1:エゴマは鍋かホウロクでから煎りし、すり鉢でする。砂糖と塩も加え、よくすり混ぜておく。

2:赤キバイ粉に熱湯を少しずつ加え、力を入れてよくこねる。耳たぶくらいの固さになったら、ピンポン玉大にちぎって丸める。

3:大きいめの鍋にたっぷりの水を入れて火にかけ、沸騰したら2を入れてゆでる。

4:キビ団だんごが浮き上がったら網ひしゃくすくい、1をまぶした温かいうちにいただく。

じゅうねん味噌

昔からエゴマを「じゅうねん」と呼んで日常的に食べていた福島の伝統的な保存食です りエゴマと味噌を混ぜて甘く仕上げます。会津地方では、この味噌を秋田のきりたんぽに 煮た「しんごろう」という餅につけて焼いたものが名物になっています。

【材料(4人前)】

エゴマ・・・・・・1/2カップ
味噌・・・・・・・1/2カップ
ハチミツ・・・・・1/4カップ
酒・・・・・・・・1/5カップ
【作り方】
1:エゴマは鍋かホウロクでから煎りし、すり鉢に入れてする。   

2:次いで味噌を加え、さらによくする。

3:ハチミツ、酒を加えてすり混ぜる。


【食べ方】
・ビールや酒の肴に。
・炒め物や和え物の調味料として。
・ドレッシングに混ぜて。
・温かなご飯にそのままかける。
・つきたての餅やだんごをからめて。


エゴマ餅

 福島県中北部の郷土料理に「さい餅」という、すった豆腐に味噌を加えた甘くないあんで食べるお餅があります。また「じゅうねん餅」といってエゴマ(じゅうねん)の甘いあんで食べるお餅もあります。このふたつをアレンジして、豆腐とエゴマを使い、砂糖と酒を加えてほんのり甘く、だれにでも好まれるように代表的なエゴマ料理です。

【材料(4人前)】

エゴマ・・・・・・・・2/3カップ
豆腐・・・・・・・・・・・1/4丁
砂糖・・・・・・・・大さじ2杯強
しょうゆ・・・・・大さじ1と1/2杯
酒・・・・・・・・・・・・・少々
餅・・・・・・・・・・・・・適宜
お餅はつきたてにかぎりますが
ない場合は切り餅を焼いて。

【作り方】
1:エゴマは鍋かホウロクでから煎りし、パチパチと3粒はねたら、
火を止めてすり鉢に入れする。

2:豆腐は水切りをしておく。

3:1に分量の砂糖、しょうゆ、2の豆腐をくずしてすり混ぜる。

4:酒少少を加え、湯を加え、少しのばし鍋にあける。すり鉢に
再び少量の湯を加え、ヘラでこそげて残りのエゴマも全て鍋に入れる。

5:中火で時々かき混ぜ、トロリとするまで煮る。

6:5の鍋に餅を入れエゴマあんをからませ、器に盛って温かな
うちにいただく。

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