初級を脱する棒銀対策 +++最初の壁「棒銀」を受け切る+++

 初心が使う最初の戦法はほとんどこの「棒銀戦法」です。
 つまり、初心者が最初にぶつかる戦法もこの棒銀になります。
 しっかり受け切って初級を脱しよう!


1:なぜ初心者は「棒銀戦法」を使うのか

  初心者と将棋を指すと、100%と言って良いほど棒銀戦法、
  通称「原始棒銀」と呼ばれる戦法を使ってきます。

  なぜ初心者は棒銀ばかり指すのかというと、教える人、
  または本、サイトなどが教えているからでしょう。

  ではなぜ教える人が最初に棒銀を教えるのかというと、
  将棋の攻めの基本とも言える「数の攻め」
  これを教えるのに最も簡単かつ適した戦法だからです。


  ちなみに棒銀戦法は、プロ間ではほとんど指されません。
  アマでも初心者以外はあまり指しません。

  もちろん全く皆無では無く、
  原始棒銀のような将棋がプロの実戦で登場することもあります。

  しかしあまり指されることが無いのは、単純明快な戦法である反面、
  狙いがわかりやすく受け止められやすいのが原因と思われます。

  つまり、受けるだけなら比較的簡単です。
  「数の攻め」に対抗する一番簡単な手段は「数の受け」です。

  これは将棋の基本の考え方になるので、応用も利く考え方です。
  まずはこの最も簡単な指し方を解説します。


  次は「数の攻め」に対してどうしても数で勝つことが出来ない場合があります。
  その時の考え方として「カウンター」があります。

  これも将棋の大事な考え方のひとつで、この方法も解説していきます。


  棒銀は知っているけれど、その対策、受け方は知らないという初心者も多いはずです。

  しかし知ってしまえば意外と簡単であると同時に、
  カウンターの指し方などは、なるほどと思うはずです。

  この「なるほどと思う」その蓄積が強さとなります。
  それでは見ていきましょう。

   


2:棒銀対策その1「がっちり受け切る」

  まずはがっちり受け切るパターンをマスターします。
  これさえできれば、とりあえず棒銀は怖くなくなります。かつ簡単な対応策です。

  まずは棒銀の基本的な受け方の形です。


  


  ポイントは「角をかわす」「金と銀の2枚で8七地点を受ける」
  この2点です。

  つまり上図の形がその受けの基本形であり、
  棒銀対策はこれだけ知っていればとりあえず十分であるとも言えます。

  
  上図から仕掛けてくるとすれば▽8六歩▲同歩▽同銀ですが、
  ▲8七歩と打てば棒銀の攻めは続きません。


  


  棒銀としては飛車先の歩交換ができたのが唯一の戦果ですが、
  これだけ手数を掛けて1枚の歩を手にしただけでは割に合わないでしょう。

  というわけでまずはこの形、▲7八金〜▲6六角〜▲8八銀の形を覚えましょう。
  もう原始棒銀に簡単に負けることは無くなるはずです。




3:棒銀対策その2上級編「かわしてカウンター」

  これは上級者向けの指し方になります。

  微妙な形の違いで成立したりしなかったりということがあるので、
  初段を目指すだけであれば不要の指し方です。


  しかし将棋というものは、「ただ攻める」「ただ受ける」
  という考え方だけではなかなか上達しません。
  
  相手の力を利用して反撃をする、柔道のような考え方でしょうか。
  これができれば必ず上達へのステップとなります。


  初段以上に強くなると、自分から攻めるよりも、
  相手に攻めてもらったほうが楽という気持ちになる日がやって来ます。

  これはつまり、カウンターや受けることの方が考えることが少ないからです。
  本来、攻めは最も読む量が多い作業なので、とても大変なのです。

  それではカウンター型の対応策を見ていきましょう。


  

  
  さっきと同じような形に見えますが、銀が8八ではなく7七にいること、
  1歩手持ちなこと、飛車の横利きが通っていること、などが違います。

  それでは後手が▽8六歩▲同歩▽同銀と仕掛けてくるとどうなるのか。

  
  


  ここから▲同銀と取ってしまい、▽同飛に▲8七歩とすれば、
  ひとまずそれでも局面は落ち着きます。

  銀交換は攻めている側(この場合は棒銀側)が有利と言いますが、
  駒損しているわけでは無いので大きな失点ではありません。

  ここではそのような無難な受け方では無く、
  局面を有利に導く、積極的なカウンターを見ていきます。

  この瞬間は、先手は2枚の歩を持っています。そこで、▲8三歩!


  



  ▽同飛車にさらに▲8四歩!



  


  2枚の歩を連打することによって、飛車先を角の利きで止めることが出来ました。
  
  以下▽8二飛と飛車が逃げれば、銀がタダで取れます。


  


  また、▽7七銀不成とくれば、▲8三歩成で飛車が取れます。


  


  この時、玉が6八にいると▽7七銀不成が王手になってしまい、
  飛車に逃げられてしまうので要注意です。

  また、4八銀などと玉の右側が壁になっている場合は危険なので、
  カウンターを狙うときは自玉の形にも注意を払う必要があります。


  
 以上が棒銀の受け方の基本手筋です。
 カウンター編では、盤面を広く見る力が必要となってきます。
 
 一点だけ見ていてもだめな場合は、盤面を広く見ることが大事です。
 
 また、7七銀とした後に棒銀に来られた場合の裏技として、
 手損でも▲8八銀と戻って「がっちり受け切る」形にしてしまう
 というテクニックがあります。

 これは昔自分が愛用していた技で、今でも考えるのが面倒な時は
 使うことにしていますのでお薦めの裏技です。


 ここまで読んでいただければ、もう明日から棒銀は怖くないはず。
 初級を脱する日が一歩近づいたと思いますので、頑張って下さい。


 
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