四間飛車穴熊で初段を目指す編 +++最強の囲いでズバっと攻める!+++

 最強の囲い「穴熊」に確実に組めるのが、この戦法の魅力です。
 でも、ただ穴熊に組むだけでは、なかなか勝てません。
 序盤の知識をしっかりと身に付けて、初段を目指そう!


1:基礎知識編

  四間飛車穴熊は、居飛車穴熊と違い藤井システムのような怖い対策も無く、
  穴熊に組むこと自体はほぼ確実に可能な為、アマでも人気の高い戦法です。

  しかし、何も考えずに3枚穴熊に組み、それから適当に仕掛けようと考えていると、
  なかなか勝てない戦法でもあります。

  自分も昔、確実に穴熊に組めてこんなにいい作戦はない、と思った時期もありました。
  でも実際に自分で指してみると、居飛車側に先に仕掛けられてそのまま負けることばかり、、
  当時はきちんとした定跡書も無かった、というより相穴熊は居飛車優勢という認識が定着しており
  定跡書自体も居飛車サイドのものばかりでした。

  そんな中、四間飛車穴熊業界に久々に福崎前前王座以来のスター、広瀬七段の登場です!
  一躍四間飛車穴熊の地位は上がり、その広瀬七段の棋書も発売され、
  自分もまさかの四間飛車穴熊党へと転身したのでした、、

  というわけで、四間飛車穴熊は広瀬先生の棋書頼みで問題ありません。
  それではいきましょう。  


 四間飛車穴熊の急所 (最強将棋21)

 →まずは居飛車からの急戦対策を用意しないといけません。
  この棋書の1章では、ほぼ全ての急戦対策が載っています。
  ただし、自分の実戦経験では、ほとんどの相手の対策は「山田定跡」です。
  まずは第1章第3型を完璧にマスターしてください。

  次に多いのは第4型の「鷺宮流の仕掛け」です。
  ここの最後に、簡単に良くなる変化が書いてあるので、そこは要チェックです。

  あとは棒銀による準急戦的な指し方をしてくる人が多いでしょうか。
  そのあたりは力戦になりやすいので、棋書はあまり参考にならないかと思いますが、
  金を繰り出して受ける指し方などは参考になるでしょう。

  また棒銀以外の急戦に対しては、▽3二銀型で待機するというのがポイントです。
  そして仕掛けられた瞬間に▽4五歩で反撃、というだけでもそこそこ勝てるでしょう。


  次に第2章の「銀冠編」です。ここはかなり大事です。
  相手の対策は急戦10%、銀冠20%、穴熊50%、その他10%というイメージです。
  当然対穴熊が一番大事ではありますが、銀冠は急戦の2倍大事だということです。
  
  そしてこの銀冠対策はなかなかにして難しいです。
  簡単に言えば「▲3九金、▲3六歩、▲4六歩、▲4七金」の形の穴熊にするということ。
  つまり上部に強い穴熊に組むということなんですが、その後の指し方が難しい。

  なんとなく掴んだポイントは「仕掛けの直前で4七の金を3七に寄っておく」です。
  4七の金はそのままでは浮き駒なので、狙われやすいのです。
  (○○と金取り、のように角を打たれる筋等を常に警戒しないといけない)
  3七に寄っておけば、銀冠からの▽2六歩にも対応しており、終盤に安定感が出ます。

  とにかくこの第2章を繰り返し読んで、修行あるのみです。


 四間飛車穴熊の急所〈2〉相穴熊編 (最強将棋21)

 →さて、そして続巻となる本書こそが、四間飛車穴熊のメインとなる「相穴熊」編です。
  さらにいきなりですが、第1章の「銀冠穴熊編」は読む必要はありません。

  というのも、この1年ほど将棋倶楽部24で四間飛車穴熊を指し続けてみましたが、
  一度も出会ったことが無い(1回くらいあったかな?)程度だからです。
  100局以上は指しているので、対戦確率1%以下の情報は不要です。

  そして2章も後回しにして、第3章「相穴熊編(カウンター型)」からいきます。
  この章は50ページしか無いので、実はあまり内容が充実していません。
  しかしながら、将棋倶楽部24で相穴熊と言えば、7割がこの形と言っていいでしょう。
  
  さらにこの形では、四間飛車穴熊側に2つの指し方があります。
  左金の位置の違いで、ひとつが▲5八金型、もうひとつは▲4九金型です。
  
  自分は▲5八金型1本で指し続けていて、そこそこ勝てていますが、
  ▲5八金型は玉の堅さよりもバランスを取っている指し方です。

  仕掛けの段階では、居飛車側が4枚穴熊、こちらが2枚穴熊なので、
  相当に勝ちづらい印象があるのですが、その危機感のせいか、
  はたまた戦法が優秀なのか分かりませんが、けっこう勝てます。
  そしていつも逆転勝ちした気になるので、気分が良いのもいい感じです。

  しかし穴熊としてはやはり堅い方が良いと思うので、▲4九金型もあります。
  本来は使い分けた方が良いのでしょうが、そこまでは必要無いでしょう。
  実戦で試してみて、あなたの好みで好きな方を選んでください。

  また▲5八金型の場合、この棋書には紹介程度にしか載っていないのですが、
  ▽4三金型としてくる指し方が、将棋倶楽部24では多いです。
  (この棋書ではプロの実戦例の多い▽3二金型のみを解説)

  その場合はすぐに仕掛けず、有効手を指しながら待機するのがポイントです。
  とにかく序盤はゆっくりと、焦って自分から仕掛けないようにしましょう。


  そして次は第2章「相穴熊編(ベーシック型)」へ行きます。
  プロでは最も多い指し方と思われますが、不思議とアマでは少ないです。

  そして、指してくる人は何故か序盤から動いてくる人ばかりです。
  早めに▽5五歩と突いて銀交換から▽8四飛と浮いてくることが多いです。

  なので、こちらも序盤からの積極的な指し方が大事になります。
  この棋書の第1型「相穴熊のセオリー」、第2型「▽5五歩の反発」、
  第3型「▽1一玉の条件は?」を繰り返し読み、どんな条件で居飛車の▽1一玉が成立するのか
  また成立しないならどう咎めるのか、しっかりと頭に入れておきましょう。

  以上で相穴熊の基本知識はマスターできるはずです。
   


2:補足編

  基本的には上記二冊をしっかりと読み、マスターした後は実戦あるのみです。
  ここでは、それ以外の補足的な棋書を紹介します。


 四間飛車を指しこなす本〈3〉 (最強将棋塾)

 →まさかのノーマル四間飛車の棋書です。
  何故この本なのかというと、数少ない「5筋位取り」に関する棋書だからです。

  四間飛車穴熊に対しても、この「5筋位取り」を使ってくる人はそこそこいます。
  ですので、その対策のために、一度目を通しておくことをお薦めします。
  基本形だけ覚えておき、後は相手の押さえ込みをいかに突破するかでしょう。
  力戦になりますが、玉形の差で四間飛車穴熊側が勝ちやすいのは確かです。

  ちなみに対5筋位取りの基本形とは、▲9八香、▲6九飛の形で待つことです。
  (理由は香を逃げておき、角を右に引けるようにする)
  ただし、広瀬七段の実戦を見ていると、通常形のまま▲4六歩から▲4七金として、
  ▲5八飛から反撃するような指し方をしています。
  是非この2パターンを実戦で試してみてください。


 広瀬流穴熊 終盤の極意

 →この棋書では、穴熊の終盤感覚を勉強することができます。
  1回読んだだけでは、ふーん、という程度の感じしかしないのですが、
  もう一度読んでみると、ほう、という感じになります。

  おそらく、アマ高段の聞き手との対話形式となっているせいかもしれません。
  なんとなく文章的に少々イラっとする感が否めません。
  しかし最近は、こういった対話形式の本が増えてきていますよね。
  好評なんでしょうか?

  まあ、聞き手の文章はあまり気にせず、広瀬七段の見解を確認していきましょう。
  穴熊の終盤というと、大駒をざっくり切って適当に張り付けばいいやと思いがちですが
  4段目に垂らす歩の価値(次にと金になる)や、馬を遠くから引きつける等、
  細かい技術も大切です。

  特に広瀬七段の、その局面における目の付け所的なものが一番大事ですので、
  そういう視点で2回以上読んでみてください。
  きっと、穴熊の終盤感覚が良くなることでしょう。
  


3:応用編

  もはや確実に初段クラスの知識は身についているはずです。
  ここでは応用力を付けるための棋書を紹介します。


 広瀬流四間飛車穴熊勝局集

 →自戦記本です。広瀬七段が王位を取るまでの勝局のみの一冊。
  自戦記20本、棋譜解説30本の計50局掲載です。

  正直、参考になるかというと微妙なところではあります。
  なぜなら、今までも書いてきたとおり、プロとアマでは流行の指し方が違う為です。

  それでも感覚的なものや、銀冠(左美濃)に対する指し方等、勉強になる事は多いです。
  まあ絶対に必要な本では無いですが、読んでおいて損は無い本でもあります。
  
  そして読むならば自戦記だけでなく、棋譜解説編も読んでください。
  対5筋位取りがあったり、対銀冠に関してはは数多く載っているのでとても貴重です。
  ここまでしっかり勉強すれば、自信を持って三段以上と言えるでしょう。


 以上で四間飛車穴熊に必要な知識はほぼバッチリです。
 四間飛車穴熊は先後を問わず使えるので、これ1本でも戦える戦法です。
 あと必要なのは相振り飛車の知識だけなので、そこはまた別途頑張りましょう!
 →相振り飛車で初段を目指す

 そしてここ1年、自分が四間飛車穴熊党に転身したので、研究しながらブログを始めました。
 その名も「四間飛車穴熊 MATRIX」です。
 四間飛車穴熊の自戦記中心に書いています。是非お立ち寄りください。


 
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