淑やかに
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■ 17歳 x2 | ||
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5/22 |
部屋の窓を開けると、まず目に入るのはヒナの亡骸。 まだ孵化したばかりに見える。 小さく、「へちゃ」っと、瓦の上に転がっている。 うん、実に不愉快なんだ。 高松から帰ってきたその日に気がついて、見なかったフリを続けていたものの、誰も片付けてくれないので仕方なく小生が重い腰を上げることにした。 カラスあたりが気を利かせてくれると思ってたのに、スルーかよ。 暴風雨があれば吹き飛ばしてくれると思ってたのに、エレガントな雨しか降らなかった。 箒と塵取りで回収して、うわ臭い、庭に深く埋めた。 安らかに眠れ。 小生が恩かけて埋めてやったことを忘れるな。 居間でくつろいでいた小生は、見慣れない異形の姿を視界の端に捕らえた。 うにょうにょ動いていた。 小生げっそりだ。 小生の営むアーバンライフにムカデはお呼びじゃない。 テレビ台の下に潜り込んだムカデに、ゴキジェットを吹きかける。 のんびり出てきたところにまた吹きかける。 はたしてゴキジェットが効くのかどうか分からない。 でもこれしかないから仕方がない。 ムカデジェットとかないの? あってもわざわざ買わないけど。 いいかげん床がギトギトになってきてもまだ動きよる。 やむなく小生覚悟を決める。 丸めた新聞紙でスパンスパン。 ムカデはアレみたいに素早くないし飛ばないからまだマシだ。 とはいえ、なかなか死なない、コイツもケッコウしぶとい。 ようやく歩を止めたところで、まだなんとか動こうとはしているのだが、箒と塵取りで回収して、庭に深く埋めた。 お前は安らかに眠らなくてもいい。 だが、小生が恩かけて埋めてやったことだけは忘れるな。 |