筑後の国の(山、見所、味処)      2004年11月


お薦めの山

鷹取山

     耳納連山の最高峰で高さは802m。

     お勧めは、『えぐ水コース』 で、登山口は平原公園を通り越し、車で5分位登った所の左側に大きな木の案内板が有る。

     駐車場はその直ぐ前に5〜6台可能。 その周辺にも数台駐車可能。

     水場は登り口から10分位の所に有り、水だけを汲みに来る人もいる。

     所要時間は登り=1時間10分位。下り=50分位。

     登山道は急坂は少なく、道は狭いが整備されている。 標識も適所に有り、危険な所や迷う所は無い。

     頂上での展望は北側の眼下には筑紫平野とその中を流れる筑後川や久留米市東部の田園風景、宝満山、九千部山、古処山等が見える。

     空気の澄んだ時に、双眼鏡で基山の後方に福岡タワー先端の灯りの点滅(直線距離で約50km)が見えた。

     反対側の展望は、眼下には久留米市南部の市街地と筑後平野が見える、そして天気が良い日には遠くに九重連山や有明海が白く光って見え、

     その向こうに雲仙普賢岳も望める。

     頂上直下を耳納スカイラインが通っており、ドライブの休憩地と、ビューポイントになっている。

     天気の良い日曜日等は次々に人が立ち寄り、家族連れで昼食を食べに来る人達も多い。


     麓から見た鷹取山
               ↓


宝満山

     高さは830m。

     色々な方面から登るコースがあり、バラエティに富む。 所要時間はコースにより大きく異なる。

     かまど神社から登るコース・・・このコースは階段が多くて辛いが、ここが正面コースと呼ばれているので一度は登った方が良い。

     昭和の森 から登るコース・・・広い無料駐車場、公園、キャンプ場が有る。

                        『難所ヶ滝』 と言って普通は気付かないが、真冬は氷瀑になり、それを見に来る人が多い。

     ごましお夫婦が良く利用するのは大谷尾根コースで、登山時間が短く(登り=1時間30分位、下り=1時間少し)、急坂も無く、人が少ない。

     どのコースの登山道も良く整備され、標識も適所に有り、危険な所や迷う所は無い。

     水場はコースによっては途中にも有るが、頂上付近にも有る。 頂上の少し下に広場があり、そこに山小屋とトイレが有る。

     頂上での展望は東に古処山、屏山、馬見山等が、南の方向に前記の耳納連山や筑紫平野や筑後川が、北西には博多湾や福岡市街が見える。

     人口の多い福岡市から近いのに適度な高さが有り、色々な登山コースが有る(7〜8時間を要する若杉山への縦走コースもある)、

     頂上付近に水場が有る、その他にも色々な魅力があり、何時登っても登山者が多い。

     山と渓谷社の 『福岡県の山』 には九州一の登山者数を誇ると紹介されている。

     尚、宝満山の麓には学問の神様で有名な、太宰府天満宮がある。


筑後川の土手から見た、 宝満山 三郡山                        .
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九千部山

      高さは848m。

      この山も色々な方面から登るコースがあり、それぞれの登山口に駐車場は有る。(一部の登山口は林道の広くなった所に駐車する)

      ごましお夫婦が良く利用するのは 『七曲峠コース』 で、登山道は尾根に出るまでに少し急坂は有るが、道は良く整備されている。

      又、標識も適所に有り、危険な所や迷う所は無い。

      七曲峠コースの所要時間は尾根まで約1時間、尾根から山頂までは起伏の少ないごましお夫婦お気に入りの縦走路を約1時間歩く。

      コースによっては途中に水場があるが、七曲峠コースには無い。 又、頂上付近にも水場は無い。 しかし、頂上にトイレが有る。

      頂上には木造3階建ての展望台があり、前記の山々や筑紫平野や佐賀平野、筑後川や有明海等が見える。

      頂上にはテレビ局のアンテナが数本建ち、そこまで車道が有り駐車場も有るので、自動車で訪れる人の方が登山者の人数より多い。


筑後川の土手から見た、石谷山   九千部山               .
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古処山

     高さは860m。

     この山も色々な方面から登るコースがあり、それぞれの登山口に駐車場は有る。(一部の登山口は林道の広くなった所に駐車する)

     ごましお夫婦が良く利用するのは古処林道の終点にある5合目登山口で、十数台が駐車可能である。

     所要時間は登り=1時間弱、下り=40分位で、標識も適所に有り、危険な所や迷う所も無い。

     途中に 『水舟』 と呼ばれる水場があるが、最近は水量が非常に少なくあてには成らない。 尚、山頂や途中にトイレは無い。

     頂上に大きな岩が有り、そこからは耳納連山や筑後川、筑豊地方が見える。 又、頂上付近には天然記念物のツゲ古木原生林が有る。

     古処山の頂上より5分ほど下りた所に 『馬攻め』 と呼ばれる広い広場があり、山頂に人が多い時には私達はその広場で昼食を取る事も多い。

     尚、古処山〜屏山は50分位で行け、その縦走路は少し起伏は有るが道も良く整備されており、

     途中でやぶ椿のトンネルの中を歩く縦走路はごましお夫婦お気に入りの道でもある。 

     時間や余力があれば更に馬見山へ縦走できる。 その道も良く整備されており、途中ではやぶ椿のトンネル歩きも出来る。

     私達は馬見山への縦走路は分割して歩き、通して歩いた事は無いが、本には屏山〜馬見山の所要時間は1時間40分とある。


筑後川の土手から見た、古処山  屏山  偽屏   馬見山                      .
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見所

石橋文化センター

  ブリジストンタイヤの創業者・石橋正二郎氏寄贈の公園で久留米市のほぼ中心部にある。

  公園内には郷土出身の青木繁、坂本繁次郎の絵画を常時展示している美術館(写真正面の建物)や音楽ホール、市民図書館等があり、文字通り文化の中心地。


石橋文化センター正面入り口


久留米城址

  筑後21万石の藩主、有馬家の居城跡。外濠の水は筑後川から導かれていた。 中には歴史資料を展示した有馬記念館(入場料=百円)がある。

  尚、直木賞作家でもある有馬頼義氏(1980年没)は有馬家の15代目にあたる。




城壁と内濠

 (城内にある青木繁の歌碑)
我が国は 筑紫の国や 白日別 
母います国 櫨多き国


梅林寺


臨済宗妙心寺派、九州一の修行道場と
知られる古刹で、有馬家の菩提寺

境内には梅林が多く、開花時は花見客で賑わう


水天宮

  平家ゆかりの安徳天皇等が祀られ、全国水天宮(海運、水難避け、安産)の総本山である。

  夏には対岸一帯で、九州一の規模で水天宮への奉納花火大会(1万8千発)がある。 随分前になるが境内でフーテンの寅さんのロケがあった。

  上記の梅林寺(700mの距離)、久留米城址(2.1kmの距離)はいずれも筑後川の上流側にあり、川沿いのサイクリングロードを歩いて相互に訪れる事が出来る。




筑後川岸より見た本堂
対岸はパブリックゴルフ場で筑後川沿いには
 合計4ヶ所あり、料金は18ホール2千円〜から
後方に見える山は、石谷山〜九千部山


大善寺

  鬼夜(おによ)と呼ばれ、毎年1月7日の夜に行われる大松明の火祭りは、日本三大火祭りの一つに数えられており、国の重要無形民族文化財。

  仁徳天皇(368年)時代より受け継がれ、1600年以上の歴史を有する伝統行事である。

  大松明の大きさは、直径=1m 長さ=15m 重さ=1.2t で、6本を約400人の締め込み姿の男衆がカシ棒で支え上げながら神殿の周りを回る。




大善寺玉垂宮の本堂
大松明を作る為の孟宗竹等は1年前から
準備するそうで、私が写真撮影に訪れた
11月17日、乾燥させる為に干してあった孟宗竹


善導寺

  聖光上人の開祖で承元2年(1208年)の建立。浄土宗大本山。 境内は広く国の重要文化財も有る。

  約400年前にこの寺で箏を学び、近代箏曲の源流となった筑紫箏を編み出した諸田賢順を記念して毎年、賢順記念全国箏曲大会が開かれている。


善導寺の入り口と山門
箏曲発祥之地の碑


成田山・久留米分院

  九州における成田山信仰の霊場で、交通安全、身代わり不動尊で知られている。

  救世慈母大観音像は高さは62m・幅19mで中に階段があり、展望所(有料、あご下の小さな四角窓)まで行け天気の良い日は有明海等が望める。

  又、眉間にはもの凄く大きなダイヤモンドがはめ込まれているそうである。


救世慈母大観音像


高良大社公式サイト

  耳納連山の西峰・高良山にあり、履中天皇元年(400年)の創建と伝えられ、社殿は重要文化財。


社殿
久留米市中心部と筑後川(展望所から)

      はぜ
柳坂の櫨並木

  ロウソクの原料となる櫨は有馬藩の奨励で植えられ、櫨並木は耳納山麓から1.1kmに約200本、全国街路樹100選にも選ばれている。

  福岡県の天然記念物に指定され、その紅葉は筑後路の秋の風物詩になっている。

  11月末の紅葉シーズンには 『ハゼ祭』 が行われ、写真のように出店が並び見物客が多い。

  尚、久留米城址にある青木繁の短歌は、この櫨並木を見て詠んだものであると言われている。


櫨並木の紅葉(11月末)


筑後川沿いのサイクリングロード

  水天宮の少し下にある筑後大堰を起点(公式は百年公園)とするサイクリングロードは、途中で片の瀬温泉を通り終点の原鶴温泉まで約35kmある。

  筑後川沿いを上流に向かって走って行くが、途中には色々な運動施設や公園があり、四季を通じて色々なイベントが行われている。

  ごましお夫婦も子供が小学生までは、春と秋の天気の良い日に一緒にサイクリングをしていた。

  今は時々夫婦だけで弁当を持って行くが、休憩時間の方が多くて一日掛かりである。

  子供も友達と行っている様であり、短時間で往復したと自慢している。

  尚、筑後川沿いの百年公園にレンタル自転車が完備されている。


道はほとんど平坦で、家族連れも多い
サイクリングロードの終点、原鶴温泉



夏目漱石の句碑巡り

   夏目漱石は明治29年4月から明治33年6月までの第五高等学校(現、熊本大学)英語教授時代に5回久留米の地を訪れている。

   明治30年3月(1897年、30歳)には御井町から高良山に登り、耳納連山を発心山まで縦走し、発心山から発心公園に下りている。

   この時に十句の俳句を詠み、友人の正岡子規に送っている。 又、この時の縦走体験は後の 『草枕』 の情景に活かされている。

   この時漱石が歩いた道、約14kmを久留米市が文学観光の目玉にしようと 『漱石の道』 と名付け、その道筋に五句の句碑を設置したのである。

   下記の1〜5までの句碑がそれに当たり、この句碑巡りでは漱石が歩いた順路で紹介している。

   いずれの句碑も耳納連山の尾根を通る耳納スカイラインに隣接して設置してある。

   3の句碑の設置当初は丸く開いた窓から眼下の筑紫平野や筑後川が望めたが、現在は後方の樹木が大きくなり眺望が無くなっている。

   明治32年1月(1899年、32歳)には耶馬溪からの帰路に浮羽郡吉井町に泊まり、翌日に久留米市山川町追分を訪れている。

   6の俳句はその時、吉井町での宿泊時に詠んだ句である。

   7の俳句は6の翌日、山川町追分を通った時の体験を詠んだ句であり、その情景を 『坊ちゃん』 で引用している。


 1.設置場所=森林つつじ公園内






     菜の花の

            遥かに黄なり

                      筑後川







 2.設置場所=森林つつじ公園東方 (耳納スカイライン道路脇)






     人に逢わず

              雨ふる山の

                       花盛







 3.設置場所=森林つつじ公園東方 (2より東方=耳納スカイライン道路脇)






     筑後路や

             丸い山吹く

                      春の風







 4.設置場所=発心城跡西方 (耳納スカイライン道路脇)





    こまや
     濃かに

            弥生の雲の

                      流れけり







 5.設置場所=発心公園内






     松をもて

             囲いし谷の

                       桜かな







 6.設置場所=吉井町中央公民館前






     なつかしむ
             ふすま
              衾に聞くや

                      馬の鈴







 7.設置場所=山川町追分 (旧道、道路脇)






     親方と

            呼びかけられし
                       けっと
                       毛布哉







その他の見所

  今回は紹介できなかったが、その外にも17もの由緒ある寺院が集まり静かな佇まいでその名も 『寺町』 や、

  八女茶の里・星野村や黒木町、フルーツの古里・浮羽郡、ほたるの清流と石橋の上陽町、

  今年(2004年)が生誕百年・古賀政男の記念館がある家具の街・大川市、

  詩人・北原白秋を生み、川下りでも有名な柳川市、

  学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮、

  佐賀県になるが吉野ヶ里歴史公園等、

  いずれも車で30分内外で行ける距離にあります。

  機会があれば、いずれ皆様に紹介しようと思います。

  尚、久留米市は福岡市の中心地・天神から西鉄電車で30分、JR博多駅からも30分位の距離ですので、福岡市にお越しの節はちょっと足を伸ばしてみて下さい。 



味処等


久留米ラーメン

  白濁スープで知られる 『トンコツラーメン』 は久留米が発祥の地と言われている。

  麺だけを追加できる 『替え玉』 は食べ盛りの若者に大人気である。

  それから、九州のお店でラーメンを注文する場合 『ラーメン』 とだけ言えば必ず 『豚骨ラーメン』 が出て来るので、

  違うラーメンを食べたい場合は、上に 『○○ラーメン』 と名称を付けて注文する事。

  人それぞれに味の好み等があってひいきの店が有り、ここの店が一番旨いと紹介する事は出来ないが、

  味にうるさい子供(オジさんは味には余りこだわらない=オバさんはとても楽と喜ぶ)が良く行く店は 『大砲ラーメン』 である。

  尚、夜になると大通りにラーメンの屋台が並ぶ。

  先日、久留米で全国ラーメンフェスタが開催され、大賑わいであった。


焼き鳥

  久留米市の人口(31万弱)に対する焼き鳥屋の数は日本一(2003年)だそうで、毎晩焼き鳥の串を片手に飲む、呑み助が多いのである


  焼き鳥同好会等もあり、先日焼き鳥フェスタも行われていた。


銘菓

  鶴もなか、高良つつじ最中、タイヤ最中、塩谷の娘、紺のかおり、あわやおこし、お伝せんべい、そろばん踊り、水天サブレ、クロボー等


地酒

  富の寿、敬老、朝凪、酔楽、大空、鷹正宗、紅乙女、千石(焼酎)等


特産品

  久留米かすり、久留米つつじ、ランタイ漆器等


主な祭

  大善寺の鬼夜(1月7日夜)、成田山・日吉神社節分(節分の日)、将軍梅祭り(3月中旬)、兜山けしけし祭(青木繁忌=3月下旬)、

  久留米つつじ祭り(4月上旬〜下旬)、久留米さつき祭り(5月上旬〜中旬)、水天宮春の大祭(5月5日〜7日)、

  高良大社へこかき祭り(6月1日〜2日)、くるめ水の祭典(8月3日〜5日)、久留米城跡鈴虫まつり(8月下旬)、動乱蜂花火(9月15日)、

  農業際(フェスティバル筑後=10月中旬)、高良大社おくんち(10月9日〜11日)、成田山不動尊火祭り(12月28日)等


筑後地方出身の著名人

  青木繁(画家)、坂本繁二郎(画家)、古賀春江(画家)、古賀政男(作曲家)、中村八大(作曲家)、北原白秋(詩人)、野田宇太郎(詩人)、丸山豊(詩人)、

  有馬頼義(作家)、石橋正二郎(BS創始者)、田中久重(東芝創始者)、牛島 謹爾(ポテト王)、井上伝(久留米絣の母)、石井光次朗(政治家)、

  松田聖子(歌手)、チェッカーズ(歌手)、大川栄策(歌手)、鮎川誠(ギタリスト)、深町宏(サックス奏者)、田中健(俳優)、陣内孝則(俳優)、中野浩一(競輪)、

  黒木瞳(女優)、田中麗奈(女優)、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ごましお夫婦(山好き)


  いかがですか、色んな魅力にあふれた私達の古里、筑後の国を一度訪れてみませんか?