小説世界の実妹たち
実妹キャラ私的評価のおまけページです。
活字で書かれた本で表現された実の妹たちです。
ゲームや漫画の妹達とは勝手が違うため別ページにしました。
| あ行 | 市川アヤ子(瓶詰地獄) |
| か行 | |
| さ行 | 鏡佐奈(フリッカー式) |
| た行 | チョコ(ドリームノッカー)、ティア(デモンズ・クラッシュ!) |
| な行 | |
| は行 | 高崎春奈(学校を出よう!) |
| ま行 | 滝田美甘子(春陽奇談) |
| や行 | 弥生(夏と花火と私の死体)、櫃内夜月(きみとぼくの壊れた世界) |
| ら行 | 森村麗美子(キラキラと輝くもの) |
| わ行 | 高崎若菜(学校を出よう!) |
| チョコ(ドリームノッカー) ミステリーとファンタジーが入り混じるライトノベルからの妹。 演劇部所属のボクッ娘。 ちなみに上記の名前は、本名ではなくあだ名になります。 彼女の本名は、ものすごいネタバレになりますので、ここでの記載は避けておきます。 この小説は、妹であるチョコが主人公です。 兄貴の出番は少なく、時折電話越しに登場する程度。 そのため、妹キャラとしての分類には意見が分かれるかも知れません。 でも、時折みせるモノローグでのブラコンっぷりがいい感じなのです。 序盤のこんな一文から、チョコが兄にどんな想いを持っているか分かると思います。 「お兄ちゃん、いないかな」自分でも思わぬ呟きがもれた。 目のつくところに彼はいなかった。抱きついて温かさと匂いを感じたい。こんな人目のある場所では無理なことだが、それなら指先だけでもいいから彼に触れたかった。 両親の離婚により、しばらく離ればなれに暮らしていた2人の兄妹。 チョコはその間にも、手紙や電話でやりとりをしたり、兄が主役の演劇を見たりして、兄に対する想いを強くしていた様子。 チョコが兄の学校に入学したときに再会を果たす。 そのシーンはかなりのお気に入りです。 入学時に、兄が他の女の子と親しそうに話しているのを見て、嫉妬。 そこで自分が妹だと知られる前に、兄を呼び出して、押し倒してキスする。 過激すぎる行動が素敵です。 しかし、残念なことに、その続きの描写が語られていません。 どうやって、自分の正体を伝えたのか? 相手が妹だと知り兄はどういう反応したのか? 知りたいことは山ほどあるのに……。 惜しすぎます。 ちなみにこの小説の大部分は、『兄妹愛』と『百合』で出来ています。 百合よりも兄妹好きの自分としては、もっと兄妹モノとしての比重を大きくして欲しかったのですが、この2つに興味のある人はどうぞ。
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| 森村 麗美子(キラキラと輝くもの) 『くるぐる使い』収録の短編小説より。 電波系の妹。 昔、両親が火事で亡くなり、現在は兄と2人暮らし。 亡くなった直後は、義母に引き取られたが、仲が良いといえず、結局兄しか頼れなかった妹。 その妹がおかしくなってしまった所からこの物語は始まります。 明るくしたら電波が胸に入ってこれないという理由で、部屋を暗いままにしたり。 義母にUFOらしきものにさらわれて、胸の中に何か埋め込まれたという手紙を送ったり。 それを問い詰めてみても、なぜそんな事になったのかよく分からず。 そして、妹に時折来るUFOからの交信。 そこで、兄への恋心があらわになります。 「……子供のころから、あたしはおにいちゃんと結婚するんだって決めていた。もちろんそれは子供のたわいない夢だったんだけど、いくつになってもその想いが消えなくて、あたしの胸がふくらみ始めたころから、その想いだけじゃすまなくなって、あたしはどうしても、どうしても裸で抱きしめて欲しかった」 ラストで明かされる妹がおかしくなってしまった理由。 いつしか兄と関係を持つようになっていた妹。 その罪の重さから逃れるために妄想の世界に逃げていたということ。 そして、宇宙人によって胸に埋め込まれた何かとは、両親の形見である指輪。 妹の言う宇宙人とは、兄妹で結ばれた事を問い詰める両親の姿を投影したものだった。 全てを知った兄の言葉がかなり憂鬱さを増します。 ただ、麗美子よ、あれは恋だった。オレたちは恋をしていたのだ。誰も信じてはくれないだろうけど、あれは恋だったんだ。 せめてもっと早く兄が気づいていれば……
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| 滝田 美甘子(春陽奇談) 『くるぐる使い』収録の短編小説より。 主人公の妹でなく、途中から登場するサブキャラの妹になります。 それゆえ出番は少ないのですが、中盤辺りの兄視点での兄妹会話はかなり面白いです。 「何で二十六にもなって妹に怒られなくちゃならんのだ」 「あたしだって十七にもなって兄の世話を焼くとは思わなかったわよ」 定職につかない兄に対して、いつも小言を言ってきます。 「あんたとは何だ、お兄ちゃんと呼びなさい」 「そう呼ぶのが恥ずかしい年ごろなの」 お兄ちゃんと呼べず、あんたと呼ぶ辺りもポイントは高いです。 そして、色々あって、兄の事を見直した後の会話。 「お、今、お兄ちゃんと……」 「あんたがいーこと言った時だけそう呼んであげるわよ」 「そうか! じゃ、お兄ちゃん今から手紙書くよ!……あ、その前に一本取材に行かなきゃ」 「今日は何なの、お兄ちゃん?」 「ん、ノーパンしゃぶしゃぶ屋突撃レポート」 「……一生あんたと呼ぶわ」 やっぱりこういう妹はいいです。 フリーライターの兄である滝田六助は、他の作品出演している様子。 管理人は、まだ「春陽奇談」しか読んでいませんが、他にも読んでみたい所。 妹は出演しているのかな?
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| 櫃内 夜月(きみとぼくの壊れた世界) 「もんだい編」「たんてい編」「かいとう編」の3編とEDからなるこの物語。 最初の「もんだい編」では、甘えんぼうでお兄ちゃん子である妹との関係を余すことなく書かれていました。 完全に兄に依存しきった妹、妹を大事にするあまり友達を平気で捨てる兄、そんな危なげな関係。 しかし、クラスメイトの女子から兄が告白されたことにより物語は大きく動きます。 他の女と抱き合っている所を妹に見られてしまった後、自宅に帰ると、自室がめちゃくちゃに荒らされている。 夜月の部屋に行っても閉じこもって出てこない。 夜食を作っていっても、部屋の中からは全く返事がしない。 しかし、妹を拒絶するような事を言ったとたん血相を変えて部屋から飛び出してきます。 「やあ、やあなのぉ! お、お兄ちゃん、もう、わがまま言わないから、夜月のこと、見捨てないでぇ! これからは、ちゃんとお兄ちゃんの言う通りにするからっ! 言うこときくからっ! 一人にしないでっ! う、うわぁ……うぐ、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい――お兄ちゃん、許してぇ……」 兄に泣きながらしがみつく。 「あ、あっ――た、食べるから――夜月、お兄ちゃんのいうとおり、すぐに、ばんごはん、ちゃんと食べるから――」 兄が作ってきた、触れば火傷必至の晩御飯を手づかみで食べようとする夜月。 「好きだからだよ! お兄ちゃんのことが好きだから! お兄ちゃんが好き、好きなんだよ! だから夜月お兄ちゃんの言われた通りにするのお! 何で分からないのっ、どうして分かってくれないのっ、夜月、お兄ちゃんが好きだって、ずっと言ってるじゃない!」 ここから始まる狂ったような夜月の告白。 「お兄ちゃんが好き、好きっ、好き、好き好き、好きなのぉっ! 好き、大好きっ! 離れたくないのっ、離したくないの、ずっとそばにいたいのっ、ずっとそばにいて欲しいのっ! 誰にも渡したくないの、夜月だけのお兄ちゃんでいて欲しいのっ、お兄ちゃんさえいればそれでいいのっ、他に何もいらないのっ! お兄ちゃんは夜月だけのなのっ、誰かのものになっちゃやなのぉ! 他の人と喋っちゃ嫌、他の人に触っちゃ嫌、他の人を見ちゃ嫌ぁあ、他の人に優しくしないで、他の人のことなんか構わないで欲しいっ! お兄ちゃんが欲しいのっ、お兄ちゃんは夜月のなのっ! 好きっ、好きなの! ごめんなさい、ごめんなさい、本当に好きなのお……ごめんなさい、ごめんなさい! 許してください、好きなんですっ! で、でも、夜月、もうお兄ちゃんの一番じゃなくていいから……そんなわがまま、言わないから……夜月のことなんか最後でいいから――だから、せめて夜月のこと、嫌いにならないでぇ……お願いだよ、そばにいてよぉ……夜月のこと知らないなんて、そんな酷いこと、いわないでよお!」 以上、原文のまま。 嫉妬系+依存系の妹っぷりを思い切り発揮しています。 そんな告白を受けた兄も、もう妹以外を愛さない決心します。 「ずっと。一生、離れない。誓おう」 さようなら倫理。もう二度とお目にかかることは無いでしょう。 今までありがとう道徳。本当にお世話になりました。僕は妹を愛します。 ……しかし、問題なのはこの後の展開。 こういう告白を受けて、更にはああいう決断までしたのに、どこをどうやったらあんな思考へと流れ着くんだろうか。 まるで、妹の存在を忘れてしまったかのような展開の上、妹の告白をすっぽかしたような三叉エンド。 少しも納得がいきません。 私の中では「もんだい編」だけでこの話自体完結しています。本当にラストさえ、どうにかしてくれたら、妹小説としていいものになったのにな。
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| 高崎 春奈(学校を出よう!) 幼い頃、事故にあって死んでしまった妹。 それ以来、幽霊になって兄に取り憑いている。 それが原因で主人公は、超能力者でもないのに、超能力者収容所に入れられている。 子供っぽく、甘えん坊で我侭、そして異常な程のヤキモチ焼きな性格。 毎朝、アラームが鳴る30秒前に目覚まし時計を兄の頭にたたき付けて起こす。 目覚まし時計は、もう何年も本来の役目を果たしたことがないらしい。 これの理由が自分の存在をアピールするためというのは、何だかかなり子供っぽい。 兄に近づく女は、文字通り火傷する。(春奈はかなり強い超能力を持っている) それが原因で兄はしばらく他の女の子に触れていない。 《さくらとあたしとどっちがきれい?》 と聞かれ、兄が口ごもってしまったため、満開だった桜が一夜にして散る。 配膳当番時にうっかり兄と手が触れてしまった女子を、オタマでポコポコ殴りつける。 被害者女子は、トラウマになり、主人公の顔を見ると怯えだすほど。 何とも迷惑極まりない妹ですが、そこが可愛い。 こんな幽霊妹大歓迎です。 最初は支離滅裂っぷりばかり目立つ妹ですが、話が進むにつれ彼女をとりまく物語は、どんどん切なくなっていきます。 そして、最終的には、春奈は……。 ラストの2行で何とももの悲しい気分にさせてくれました。 それから毎朝、僕は目覚まし時計のアラームに起こされている。 迷惑な幽霊は、今日もいない。
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| 高崎 若菜(学校を出よう!) 春奈と双子でこちらも妹。 春奈とは違いこちらは存命、超能力者であるため兄と同じ学校にいる。 そして、2巻以降も登場しているようですが、私は1巻しか読んでいないので、1巻のみの評価です。 いつも常時スマイルで笑顔を浮かべており、笑い顔以外の表情はほとんど見せない。 精神的に成長していない春奈に対して、こちらはしっかり成長している。 時々、兄離れしない春奈にしっかりと諭します。 「ばか春奈ー。そんなにいちいちイヤガラセしなくても、誰も兄さんなんかとりはしないよう。もう、どこがそんなにいいのか、あたしにはわかんないよ。」 兄のことは何とも思っていないようなので、そこ辺りは春奈との対照的で面白かったかも。 兄が春奈か若菜のどちらかを不幸にしなければいけない、という選択に迫られた時の兄と春奈の事を思って言う台詞が好きです。 「春奈はあたしの百倍くらい兄さんのことが好きだよ」 若菜は、兄のために不幸を背負う覚悟ができていたんですね。 春奈にばかり目がいってしまう、この小説ですが若菜もいい妹です。 若菜は、2巻以降でも登場するそうですが、でもやっぱり春奈が出てこないとなると、手を出す気になれない。
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| ティア(デモンズ・クラッシュ!) 18歳なのに小学生並みの容姿、食欲旺盛、語尾に「〜なの」をつける等のロリ妹。 キャラ自体はいいはずなのですが、読み終えた後、あまり印象に残らない妹でした。 その原因は兄であるキバの壊れシスコンぷりが妹のキャラ自体を食っちゃってます(というかこの本自体、兄の壊れっぷりしか印象に残っていない) その壊れシスコン兄のキバの台詞がすごいです。 「愛するティアに頼まれたお使いを妨げる愚かな輩は……死あるのみ」 「我輩、ティア以外は女と認識しておらんしな」 兄あっての兄妹とはいえ、ここまで妹の存在を食ってしまうほどのシスコンってのはどうなんだろう?
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| 鏡 佐奈(フリッカー式) 表紙の袖に『本書は「ああっ、お兄ちゃーん」と云う方に最適です(嘘)』なんて書かれてます……確かにウソだ。 妹の出番は最初の部分だけ。その部分だけでかなり萌えるのですが、その後すぐに殺されます……(泣) その後、主人公は犯人に復讐しようと行動していくのですが……回想シーンだけでいいので妹の出番を出すべきだったのでは? 「腐り姫」の樹里などは、ゲーム開始時から死亡していながら、強烈な回想シーンの連続でインパクトを残せたので、回想シーンは重要だと思うんですけどね……。 妹萌えな小説というよりは、妹を追い求める兄の小説というべきか。 しかし、最後の方で明かされる事件の真相でかなり落ち込みました……。公彦に途中までは共感できていたのに、妹に対してアレは酷いよ。
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| 市川 アヤ子(瓶詰地獄) 無人島へと流れ着いた11歳の太郎と7歳のアヤ子。この物語は、太郎がビール瓶に入れて流した手紙、という形式で進みます。 文庫本にしてわずか15ページ足らずの長さでありながら、太郎が美しくなっていくアヤ子に引かれていく様子や、禁忌の罪に触れていく様子、等がリアルに書かれています。 時折書かれるアヤ子の台詞がかなりグッときます。 「ネエ。お兄様。あたし達二人のうち一人が、もし病気になって死んだら、あとは、どうしたらいいでしょネエ」 これを短編小説で終わらせるのはもったいなさ過ぎた。 もっと手紙の量を増やして、アヤ子視点の手紙なども出して長編で出して欲しかった。
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| 弥生(夏と花火と私の死体) 親友の五月ちゃんと遊んででいる最中、五月が兄の事を好きだといった瞬間、つい殺してしまう弥生ちゃん。嫉妬で親友すら殺してしまう……そんな妹キャラは大好きです(笑) しかし、そういった樹里的なものを期待していたのですが、その後はその怖さが発揮されることは残念ながらありませんでした。突発的に殺してしまっただけだし、罪悪感も十分に感じているので。 ちなみに、恐怖はラストの緑さんに全部持っていかれました……。
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