


みなさま、お久しぶりでございます。
かなり、サボってしまいました。すみません m(__)m
今回は、チャロナランを観に行った時に起こった出来事を書いてみます。
以前、バリに留学していた時、特に一年目はバリ芸能の追っかけをしており、
それこそバリ中を駈けずりまわってました!
友人のMちゃんは、バリ芸能の中でも“チャロナラン”が好きでとても詳しく、
トーチンもよく一緒に観に行ってました。
*チャロナランを観に行ったら、途中で帰れません。
レヤック(オバケ)が付いて来ると言われております。
ある日、Mちゃん達友人とチャロナランを観に行った時に、
トーチンの身にありえない事件が起こったのです・・・・
大学のバリ人の友人に、『チャロナランあるから、来たらぁ。僕、クンダン(太鼓)叩くしぃ』
って言われ行ってしまった。
場所は、タバナンのクランビタン王宮!
『今日は観光客相手のチャロナランやんなぁ』って言いながら
クランビタン王宮に来ました。
思ってた通り、外人のお客さん達がたっくさん観にきてました。
この時は、オダランでは無いのでクバヤも着てません!
何故に? 観光客相手の“チャロナラン”をわざわざ遠くまで観に行ったか・・・
実は、以前この地方(タバナン Kukuh村)の“チャロナラン”を観た事があったのです。
(もちろんMちゃんに誘われて)
この地方のチャロナランって・・・ちょっと変わっていて。
途中で、ランダがトペン(仮面)・グルンガン(被り物)を取り、
トランスの入った状態でクリス(剣)に刺されるのです。
それだけだったら、まだいいけど・・・
ランダが、全く関係の無いその辺りにいる人を自分の身代わりにし、
羽交い絞めにした状態で、ランダの代わりにクリスに刺されると言う・・・
恐ろしいチャロナランなんっす・・・。
こんなチャロナラン観た事ありますかぁ??
で、話は戻します。
クランビタンに着いたトーチン達一行は、大学の友人(kukuh村出身)に出迎えられ、
ワイワイとプナブ(ガムラン奏者)のおじさん達やプナリ(踊り手)の方と楽しく話をしておりました。
ランダ役のおじさんとも仲良く話していた所、Mちゃんが突然
『私、クリスに刺されたーい』
などと、とんでもない事を言ってしまったのです。
おいっこらっ!Mちゃん、何て事言うねん。
でも、その時は《今日は、観光客相手のチャロナランだしね》大丈夫やろーって
安心しきってました・・・。
その後、起こる事件は、その時点では想像もしてなかったのです。
そして、チャロナランは始まりました。
最初は、道化役が出てきて笑いもあったのですが・・・・
ランダが出てくる前に、空気が変わったのです。
経験した人はご存知だと思いますが、あの独特な張り詰めた空気。ピーーンと張った空気。
明らかに、今までの状況とは違ってきました。
トーチンは、『ヤバイ。これは以前この地方で観たチャロナランと一緒だ』と感じたの。
“チャロナラン”は、どんどん進んで、とうとうランダはトペン・グルンガンを取ってしまいました。
この状況で、ランダ役のおじ様が、Mちゃんとの約束なんて覚えてる訳ないだろーって思ってたら・・・
・・・・一直線に、ランダがこっちに来る!
Mちゃんを、連れて行ってしまった。羽交い絞めにされているMちゃん。
トランスに入っている人達が、複数人クリスを持っている。
そして、ガムランの音が大きくなると、Mちゃん目掛けて刺しに行く・・・
『ギャー、キャーーMちゃーーん』みんな、叫んでました。
そして、戻ってきたMちゃん! ぼーっとしてる。
Mちゃんったら『ちょっと痛かったよぉぉ』何で、そんなに冷静に言えるんだぁぁ〜!
と思ったら、ランダったら、またこっちに来る。
やりたいって言ったのは、Mちゃんだけだよーー!
そうこうしている間に、トーチンが連れて行かれました。。
・・・・・・・・。静寂・・・・・・。
一体?何が起こってるの??
ランダが、トーチンを羽交い絞めにして、長い時間、歩き連れまわす。
近くに寄ると地元の人達が、逃げ惑う・・・
それと同時に、ランダが後ろからトーチンの顔全体に白い布をゴシゴシとする。
その度に、意識が朦朧としていく・・トーチン・・・
そうこうしている内に、中央に来ていた(もちろん羽交い絞め状態)
目がかすみ、意識はもちろん朦朧としている、
前方や横にクリスを持った人達が、スルニを睨み付けている。
と、突然何人もの人達に刺されてました。
痛みは・・・ちょっと痛いかな。。
トーチンを刺した後、倒れこんでる人達(トランス入ってますので)多数!
その後は、あんまり覚えてません・・・・・
暫くして、トーチンの所に一人のおじさんがやってきました。
おじさんは一言 『これ、見てみなさい』。
その手には、クリスがありました。
折れていました。 割れたクリス・・・・
それは、トーチンを刺した時に折れたんだそうです。
手に持って、見てみました。
硬い・・・・・。こんなん絶対に普通の力を加えた位じゃ折れない。
恐ろしくなりました。 一体何が起こったんだろ。
その後は、スンバヤン(お清め)をしてもらい、
今までに経験した事のない位のティルタ(聖水)をかけてもらったり、
生ニワトリの首の血をデコに付けられたりと、大忙しでした。
もう、マンディ(お風呂)後の様にビチョビチョっす。
きっと、バリ人以外でこんな経験した人って少ないと思います。だって、クリスが折れたんだよ!
もう、二度と経験したくない事の一つになりました。
*ちなみに、数ヶ所刺されたのに、一ヶ所だけ数週間の間アザになってしまいました。
【チャロナラン】
プラダラム(死者の寺)で行われる。聖獣バロンと、悪の象徴ランダとの終焉のない戦い。
Copyright (C) 2000-2007 BAPANG SARI All Rights Reserved.