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3/9(木) Nagoya

出発地:長崎県平戸市

終着地:佐賀県唐津市

天候:曇り

気候:肌寒い

体調:よくはない

出費:

きょうの走行距離:148.80km

いままでの走行距離:20652.07km

きょうの寝床:唐津城駐車場

日本一周二百九十一日目

寒いとどうしても動きが鈍るものだが、特に寝袋から這い出る行為ってのはまさに筆舌し難い苦しみを伴う。わしが起きる4、5時ってのはイチバン冷え込む時間帯。その寒さたるやいなや、もう・・・まさに・・・あなたの胸で泣かせてもらっていいですか?そんな感じだ。でも、じゃあ暖かい沖縄のほうがよかったかと聞かれれば決してそうではない。寒いから春がくるのが楽しみなんだし、暖かいと嬉しいんだ。朝晩が寒いから昼間の暖かさがありがたいんだし、痛いくらいに寒いから缶コーヒーくらいで泣く事が出来る。人間、楽をすると駄目になるね。ずっと暖かいと思考がボケてまうわ。苦しい事も、ツライ事も、キツイ事もすべてはこの先にある感動への調味料なのさー!まぁ、そう思わないとやってられないってのが半分。いままでがそうだったからってのが半分。1、2月に比べたら暖かくなってきたほうだろうし、3月なんか暦のうえでは春だけど、とにかく日本の冬を体験できてよかった。冬は、大事だ。まぁ、とりあえず早く春よ来い。

 8時前に出発。目的の平戸はすぐそこだ。平戸は島なので平戸大橋という大きな橋を渡っていく。この橋は有料道路だけど自転車は無料。素晴らしい!橋からの景色もなかなかよろしかったな。こういうところでの風はもはやお約束で、でら強い。

平戸大橋

橋から

 平戸は鎖国する以前にオランダとの貿易で賑わった街らしい。いまでは「これで市か?」ってくらいに落ち着いてて、静かな雰囲気の小さな港町。平戸城は高台にそびえたっているのでまさに平戸の街のシンボルって感じだ。街を一望でき、さらに港の様子も手に取るように眺める事ができる。南蛮貿易で賑わっていたときは南蛮船がここの港を出たり入ったりしてたんだろうなぁ・・・やっぱりお城の存在ってのはこうでなくっちゃね。平戸城自体は復元された城の他の例に漏れず鉄筋コンクリ製。櫓も復元で資料館や売店になっていた。そんだけ。

街から城を見る

城から街を見る

 再び平戸大橋を渡ってカムバック。国道204号線で長崎脱出を図る。が、長崎さんはやはり手強かった・・・ひたすら強い風ときっついアップダウンになかなかペースがあがらない。ちっとも前に進まない。恐るべし長崎!松浦を過ぎてしばらく行けばようやく長かった長崎県脱出!再び佐賀県へ入る。長崎はホントに個性的できつくて素晴らしくておもしろくて・・・また来たいね!今度は雲仙にもアタックしたいし、キツそうな海岸線にも入ってみたい。また会おう、強敵(とも)よ!!

 佐賀県に入るとおもしろいくらいに道がなだらかになる。あっという間に伊万里市へ。伊万里市は佐賀だから小さな街だけど、ここの高校が春の甲子園に出場が決まったそうで、街は伊万里商業フィーバーだった。おめでとうございまっす!いい選手がいたらどうぞ我らが広島カープへ!昼までここで休憩してから東松浦半島に突入!ここがまたキツかった!はじめは入り江を眺めながら走る快適路だったけど、すぐにきっついアップダウンが続くようになる。もしや実はここも長崎だな!!今日は曇ってて寒いからなかなかスイッチが入らなかったけど、ここでようやく「身体が暖まってきた・・・!!」。スイッチ・オン!!登坂モードに突入!立ち塞がる坂はひたすら上ってやる!!国道204号線をショートカットするためにはいった県道はなかなかの峠道だったけど、スイッチがはいったわしには格好の標的に過ぎない。峠からはいろは島という入り江に浮かぶ大小からなる無数の島々が眺められてとても気持ちよかった。ショートカットできて良い景気が拝められて、さらにヒルクライムが楽しめる。一石三鳥ですねぇ!!

 どんどん進んで行って玄海町へ。ここがまた「陸の孤島」って感じの街で、山に囲まれているからひったすらきついアップダウンが続く。こういう所でも何故かファミレスのジャイフルはあったり。すげー!いくつもの坂を越えて行くとおもしろい景色に出くわす。入り江の急斜面に石積みの畦で囲まれ、きれいに整備された大小さまざまな水田が、階段式に広がっている。ここは棚田と云うらしい。おもしろいなぁ・・・

いろは

棚田

 早乙女研究所みたいな原子力発電所を過ぎれば東松浦半島の最北部に位置する名護屋城が見えてきた。ここは秀吉が朝鮮に攻め込むためにつくったお城で、全国制覇がなったあとなのでここに集結した大名はまさにオールスターの様相。朝鮮侵攻は秀吉の暴挙だってよく云われるけど、あの時は戦国時代末期で疲れてはいただろうけど戦備は整っていたし「勝てない戦ではなかった」と思う。事実、向こうでは圧倒的に日本軍のほうが強かったらしいしね。まぁ、結果的には負けに等しい引き分けで、そのおかげで豊臣家は瓦解してしまうんだけど・・・。あと不思議に思うのは教科書で秀吉が朝鮮に攻め込んだのは「侵略」。元が日本に攻めて来たのは「襲来」ってなっているところ。おかしいね日本史。名護屋城には石垣しか残されていないけれど、その敷地は広大で見所たっぷり。高いところにあるから天守跡からは玄界灘を望むこともできる。朝に行った平戸城みたく鉄筋コンクリで復元したカタチだけの城よりか、この名護屋城みたいにいい意味で「潔くて」雰囲気がある城跡のほうがわしは好き。

名護屋城

天守跡にて

 予定では今日はここまでだった。が、まだ16時過ぎで明るい。スイッチはまだオンのままだから「走りたくてしょうがない」!じゃあ走りましょう!って事で、この先にある唐津市まで行く事にした。「峠を攻めたいね」って事で、海岸線でたぶんアップダウンだろう国道204号線より、半島の真ん中を行く峠の県道を行く事にした。県道のほうがショートカットにもなる。アップダウンもいいんだけどね、やっぱりガスンと上ってスバッと下る峠がいいね。あっさりと難なく峠を越えて、17時前には唐津市街へ!いやぁ、満足満足。で、この唐津には佐賀でイチバン楽しみにしていた吉田屋がある。吉田屋があるから佐賀に来たのさ。そうでなきゃ佐賀なんて来ないよぉ。吉田屋とは佐賀県版の牛丼屋(吉野屋)。はなわの唄「佐賀県」に出てくるお店だ。住所は調べておいたので、唐津の街のどのへんかコンビニの地図で見てみたらこれがまたかなーり街はずれにあった。てっきり駅周辺の市街地にあるもんだと思っていたら、甘かった・・・さすがは吉田屋だ。結局、市街地から10kmほど走って吉田屋へ・・・離れ過ぎだわ。なんか国道沿いにはあるけど目立たないしさ。まぁ、それもこれも佐賀県だから?なんて。吉田屋の牛丼はなわ丼は牛肉、たまねぎ、お米にいたるまですべて佐賀県産の佐賀づくし。値段は870円と高いけど、せっかくだからはなわ丼を食べてみる。店内のBGMはもちろんはなわの唄がひたすら流れていて、どんぶりと湯のみにははなわのイラストがプリントされていた。で、肝心のはなわ丼のお味のほうは・・・吉野屋の牛丼とたいして変わらず!!たしかにおいしいけど、特別おいしいってワケではないし、870円って値段がやっぱりどこか引っかかる。はなわ丼1杯で吉野屋で2杯喰えるからね。吉野屋のほうがアレかな。まぁ、わしはすき屋のほうが好きだけど・・・牛カレー大盛り!

吉田屋

はなわ丼

 今日の寝床は唐津城の駐車場。ここに東屋があってかなり居心地がよかった。そこからはライトアップされた唐津城を目の前に特等席で眺める事が出来る。たぶん電気の無駄遣いにしか思えないこのライトアップも、君と一緒に見ればとてもキレイに見えるんだろうね。なーんて、今日も一段と冷え込みそうだ。明日は佐賀県を出て福岡県へ。ラーメン喰うぞ。

唐津城

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