小林尚礼 Home Page写真館−梅里雪山 

◇もくじ◇

1.自然と地形
2.聖なる山
3.登山と遭難

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1.自然と地形


梅里雪山の山群(東面)

 「梅里雪山(メイリー・シュエシャン)」は、中国南西部にそびえる長さ30kmの山群の総称である。そこには6,000メートル以上の頂が6つ,1年中雪におおわれる頂が20以上ある。山群の最高峰(6,740メートル)は,チベット語で「カワカブ(白い雪)」とよばれている。
 梅里雪山は、チベット自治区・四川省・雲南省にまたがる「横断山脈」の怒山山系に属する。
 梅里雪山の周辺では,金沙江(長江の上流)・瀾滄江(メコン川の上流)・怒江(サルウィン川の上流)の3つの大河が、わずか70kmから100kmの幅で並行して流れ,「三江併流」とよばれる大峡谷地帯を形成している。急流によって浸食されたその山容は険しく、またインド洋から吹くモンスーンの影響のため、一年中多量の雪を頂いている。2003年には、この一帯が「三江併流」という名の世界自然遺産に登録された。
 梅里雪山には、青いケシや200種以上のシャクナゲ・ツツジ類をはじめとする多様な高山植物が生息している。梅里雪山の存在は、1913年に英国のプラントハンターのキングドン・ウォードが著した「青いケシの国」によって広く紹介された。

(横断山脈の名の由来)
 5,000万年前のユーラシア大陸とインド亜大陸の衝突の際、ヒマラヤ山脈が東西につらなる山脈として隆起した。一方その東縁にあたる横断山脈では、ヒマラヤとは直角の力をうけ、南北につらなる複数の山脈と,山脈に並行する何本もの谷が形成された。そこでは、険しい高峰と峡谷にはばまれて横(東西)方向の移動が困難なため、その山脈は、−横の移動を絶つ山脈−「横断山脈」と名づけられた。


(梅里雪山の自然の特徴)

○深い峡谷の国
 長江・メコン川・サルウィン川の3本の大河が収斂する大峡谷地帯に位置し、カワカブはその分水嶺の最高峰である。一帯には、高峰と峡谷だけで形成された険しい地形が広がり、平地はほとんどない。

(写真は、瀾滄江の「月亮湾」と呼ばれる大屈曲部)
○みごとな垂直分布
 瀾滄江(メコン川)の河床からカワカブ山頂までの標高差4、700mの山腹には、サボテンの生える乾燥地帯から、苔むした森林帯、高山植物の咲く草原帯、雪氷帯にいたるまで、植生と気候の顕著な垂直分布が見られる。

(写真は、カワカブ山頂から明永氷河をへて明永村へと続く山腹)
○森と隣りあう氷河
 梅里雪山で最大の明永氷河は、低緯度にあって標高の低い氷河として、世界的に特異な存在。氷河の隣には森が広がり、氷河の末端は標高2,650mに達する。これはモンスーンの影響のために降水量が多く、地形が急峻なためである。

(写真は、明永氷河の末端)
○松茸の産地
 梅里雪山周辺の森は、日本へ出荷される中国産松茸の産地となっている。

(写真は、カワカブの森に自生する松茸)
○チベットと中国の境界
 チベットが中国と接する最前線に位置し、漢人と最後まで闘った勇猛果敢なチベット族カムパ人が住む。美男・美女が多い。

(写真は、結婚式で花嫁を送る男たち)

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